暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep11悪夢の幕開け〜Tragedy〜
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だってもっとマシな、ううん、絶対に勝っていたのに。でもこんな子供の体じゃ出来ないんだよね〜。早く大きくなりたい。
「少し芸が無いのではないかね?」
――クリーチャーチャンネル(エス)――
再びマントを纏って消えたズェピア。転移で撹乱しようだなんて、くっだらない。私は“キルシュブリューテ”を足元に突き刺して、周囲一帯に魔力の刃を突き出させる。すると、「むう・・・!」かかった。刃に囲まれたズェピアを発見する。私は囲んでいる刃ごとズェピアを斬り裂いてやろうかとしたところで・・・
――レプリカント・コーディネーター(イド)――
私の体を大きな手が押し潰してきた。
「ぅがっ?」
何の気配もなかったから気が付かなかった。背後に現れていた大男の影のことを。巨大な手から解放された私は何とか立ち上がろうとしたんだけど、ズェピアの纏っていたマントが私を掬い上げるようにして襲ってきた。身動きの取れない私はなす術なくその一撃を受けて、上空へと打ち上げられた。
「開幕直後より鮮血乱舞、烏合迎合の果て名優の奮戦は荼毘に伏す」
(まずい!)
それはいつか、ルシルが使っていた複製術式だ。まさかコイツがオリジナルだったなんて。
「回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ!」
――ナイトルーラー・ザ・ブラッドディーラー――
それは暴力の渦となってビルごと私を蹂躙した。その暴力にさらされたビルの上半分が完全に倒壊してしまう。ビルが崩れる中、私は必至に瓦礫に押し潰されよう防御に専念したけど、物量がありすぎて途中で崩される。
少しばかりの視界暗転。気が付けば私は瓦礫の上で倒れ伏していた。体を起こそうとしてる中、近く・・・頭上からズェピアの声が聞こえてきた。
「あぁ、無理をしなくてもいい。客席に残るのは君ひとりきりだ、遠慮なく休みたまえ。ホールの灯りは消しておくよ」
「・・・いっつつ、待ち・・待ってって言ってんでしょ・・・まだ・・まだ。まだまだ!」
私は立ち上がって、“キルシュブリューテ”を構え直す。こんな程度で私が負けるなんて思わないでよね。これくらい、生前で何度も経験した。それにもしダメな状態でも私は立つ。諦めの悪さは“シュテルン・リッター”一なんだからねっ。
「そうか、では第二幕と洒落込もうかお嬢さん」
第二幕? 違う。これで終幕にしてやる。もちろん私の勝利っていう形でね。“キルシュブリューテ”の刀身に魔力を付加して、ズェピアを真っすぐ見つめる。今度はお前を地に平伏させてやるから覚悟してよね。
†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
「・・・お久しぶりです、と言うべきなんでしょうか、ルシリオン様」
クリーム色のタートルネック・ワンピース、緑色の長髪は
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