暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10闇の書 覚醒〜Awakening of despair〜
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マシなことだ」って。んだよ、それっ。確かにあたしらは今までにいろんなことをやっちまったけどさ。でも、でももうやらないから、助けてくれよ・・・。

(・・・ごめん、ごめん・・・はやて・・・)

ここで完全に意識を途切れた。最後に思ったことは・・・

(もう1回・・・みんなではやてのご飯・・・食べたかったな・・・)

†††Sideヴィータ⇒????†††

ひとり病室で休んでると、突然何か得体の知れない胸騒ぎがわたしを襲った。

(なんやろ? シグナム達が気になってしゃあない)

愛する家族がなんか離れていってしまいそうな、そんな嫌な感じがさっきから続いてる。すると今度は急に胸が痛み出して「ぅぐ・・・」胸を押さえる。と、「え・・・?」気が付くと、わたしはどこかのビルの屋上へと来てた。

「なのはちゃん・・・? フェイトちゃん・・・? 一体どうなって――何なんこれ?」

まず目に入ったんは、変わった服を着たなのはちゃんとフェイトちゃんの2人。2人は何も無い宙に浮いとった。それで夢かもしれへんって思うたけど・・・。

「ヴィータ!? ザフィーラ!? どうしたん2人とも!」

そんな考えが吹き飛ぶ光景があった。ヴィータが磔にされてるみたいに宙に浮いとるし、ザフィーラがわたしの真ん前で倒れとる。

「はやてちゃん。君はね、闇の書の呪いって病気に罹ってるんだよ」

「もうね、どんなことをしても治らない病気なんだ。だから助からないんだ。救われることもないんだよ」

闇の書の呪い? 治らない? 助からない? 救われない? なのはちゃんとフェイトちゃんが何を言っとるのか解からへん。でも、たとえ本当にそうでもわたしは・・・。

「そんなんどうでもええ! ヴィータを今すぐ降ろしてっ。ザフィーラ! ザフィーラ、どうしたん! 起きて!」

その許された時間を家族と一緒に生きられるだけで十分。わたしはもうそれだけで十分なんや。そやから返して。わたしの大切な、大好きなヴィータを、ザフィーラを・・・。ここでふと、わたしの家族が足りひんことに気付いた。

(シグナムとシャマルはどこや・・・?)

なのはちゃんとフェイトちゃんの下にもおらん。必死に周りを捜して・・・見つけた。シグナムとシャマルが着てた服だけが・・・。うそやんな・・・。だって、服だけってなんや・・・あれじゃまるでシグナムとシャマルが裸でどっかに行ってるようなもんや・・・。

「・・・シグ、ナムと・・・シャマル、は・・・どこや?」

「見たら解かるよね、はやてちゃん。その2人はね、もうどこにも居ないんだよ」

「おらんって・・・なにしたんや・・・シグナムとシャマルに何したんや!」

「怒らないで。だってこの子たちはもうずっと昔に壊れてたんだ」

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