暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10闇の書 覚醒〜Awakening of despair〜
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が一番知って解かってんだ!」シグナムのそれに同意してきた。

「だったらどうして・・・? どうして闇の書なんて、そんな悲しい名前を呼んで、本当の名前じゃない方を呼んであげないの!?」

なのはの悲痛な叫びが聞こえる。あっちの方も気になるけど、今はシグナムを止めることが先だ。

≪Barrier jacket. Sonic form≫

対シグナムのために用意した機動力重視の“ソニックフォーム”へと変身する。“バルディッシュ”をハーケンフォームへと変え、臨戦態勢に入る。シグナムが私の“ソニックフォーム”を見て、最初は驚き、次は疑いの目を見せてきた。

「なんだそれは? ただでさえ薄い装甲をさらに薄くして・・・正気か?」

「もちろん正気です。防御力を削った分、今まで以上に速く動けます」

「馬鹿なことを。ゆるい攻撃でも当たれば、怪我どころか最悪死ぬぞ」

「どうしても必要なんです。あなたに勝つために、防御以上に速度が。シグナム。強いあなたに立ち向かって、そして止めるためにはもうこれしかない。そう思ったから」

覚悟はある。決意もある。これくらいしなければ勝つことはまず出来ないと思ってる。相手はあのシャルを真正面から打ち破った剣士だ。真っ向から戦えば押し切られるのは明白。砂漠でのシャルとシグナムの戦闘内容については“トロイメライ”の記録から知っている。力押しでは絶対に勝てない。だからこそ機動力に特化した“ソニックフォーム”だ。

「つくづく思っていた。私とお前とフライハイト、それに高町やセインテスト。出会い方が違っていれば、どれだけの友になれたかと。そう思う日々が続いていた」

シグナムの体を炎が包み込む。そして炎が消えてから現れたのは、バリアジャケットに身を包んだシグナム。

「ならそれを本当にしよう、シグナム。友達になろう。だってまだ間に合うから。今からでも遅くない。闇の書は完成してない。はやてのことは必ず治して見せるから」

魔法でも医療技術でも治らなくても、ルシルやシャルの魔術がある。その他にも方法があるかもしれない。少し時間が掛かるかもしれないけど、きっと治せる術がある、そう信じたい。

「テスタロッサ。もういい。我らにはもう立ち止まるという道は無いんだ。我ら守護騎士は、主はやての笑顔のためならば、如何なる犠牲を出してもいいと決めた。騎士としての誇りを捨て、お前たちのような子供にまで剣を向け、襲い、苦しめた。如何なる罰もこの身に受けよう。だが、それは主はやてを御救いしてからだ。ゆえに、それまでは・・・止まることは出来ん!」

シグナムの瞳から1筋の涙が流れ落ちる。この心優しい剣士を止めることこそ私の役目だ。

「私とバルディッシュが・・・あなた達を必ず止めてみせる! これ以上、シグナム達が
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