暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10闇の書 覚醒〜Awakening of despair〜
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†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
クロノと共にモニタールームへ来た俺たち。クロノはキーボードを操作して、砂漠での戦いに関するデータをモニターに表示させた。映っているのはヴィータを庇い、そしてシャルを背後から襲った仮面の男。この男が最速で20分かかる距離を、9分という時間で転移したということはすでに聞いている。
エイミィの話では、ほとんど不可能なほどの速さらしい。俺たち守護神の扱う位相空間転移なら可能だが、それを人間が出来るわけがない。クロノが振り向き、「どう思う?」と俺とシャルに聞いてきた。
「どうって・・・転移時間のことを言ってるの? すごいよね。仮面の男って、すごい魔導師なんだね〜」
「・・・まぁ、そうだな。ルシル、君はどうだろう?」
「俺としては、仮面の男が2人いると考えれば筋が通ると思う」
調査の合間にも考えていた。そしてたどるり着いたのが、単独ではなく複数犯、というもの。まったく同じ姿の奴が2人いるなら、その時間的な問題を容易く解決することが出来る。推理ものではよくある手だ。
「・・・あぁ、なるほど」
「やはり君もそこへ行き着いてしまうか・・・」
シャルは思い至って納得した風な顔をして、クロノは別の答えを聞きたかったという顔をした。どうやら仮面の男の正体について何かを掴んだ――いや、判ってしまったようだ。
「しかし、やはりそれしかないのか」
「ああ」
それからもうしばらくエイミィが現れるまでクロノと話をした。グレアム提督のこと、リーゼ姉妹のこと、そして八神はやてのことを。
†††Sideルシリオン⇒なのは†††
私とフェイトちゃんは今ビルの屋上で、はやてちゃんの家族、シグナムさんとシャマルさんの2人と対峙していた。
「そんな、はやてちゃんが・・・闇の書の主だったなんて・・・」
それはついさっき、はやてちゃんのお見舞いのときに判ったことだ。クリスマスプレゼントをはやてちゃんに渡すためのサプライズを企画して、連絡もなし病院を訪れた私たちは、そこではやてちゃんと一緒に居たヴィータちゃん達と遭遇してしまったのだ。ヴィータちゃん達が居る。それはつまりはやてちゃんが闇の書の主ということ。信じたくないけど、それは確かに存在している事実。
「我らの悲願はあと僅かで叶うのだ。邪魔をするのであれば、容赦はしないぞ」
「たとえそれがはやてちゃんのお友達でも、私たちは・・・」
「ちょっと待って! 話を聞いてください! 闇の書は完成させちゃダメなんですっ! 完成させたら、はやてちゃんは――」
このまま“闇の書”を完成させちゃったら、ユーノ君たちが調べたとおりのことになっちゃう。はやてちゃんが・・・はやてちゃんが死んじゃうことに。
「邪魔を
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