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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 M
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これまでに一人もいない。強いて言えばこの奥義を編み出した七代目がそれに近いけど。」
「なら、何故その方法があると分かる?」
「七代目に、ぬらりひょんがそう教えたらしい。」
一輝は、「ついでに言うと、」と説明を続ける。
「神を殺した場合にはその瞬間に神成りが発動し、その余波により全ての奥義を習得できたりもするらしい。」
「・・・ちなみに、それに理由はあるのか?」
「神成りが発動するのは、檻を神を封印できるだけの状態にするため。全奥義を習得出来るのは、神様相手に通用するほど奥義の封印が強くないらしい。」
「封印製なのか・・・」
「ああ。だから鬼道の一族は、奥義を与えられるってよりは、奥義の封印を解いてもらう、ってのが正しいらしい。」
「そうか・・・もういい。答えの全部を聞いてもつまらないしな。」
「じゃ、俺はもう行くな〜。」
一輝はそう言って、自分達のテーブルに戻っていった。
途中から嫌な雰囲気を感じながらも、臆することなく。
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「なんでこうなった・・・」
一輝はテーブルにたどり着くと同時に、そうもらした。
それはもう、本心から。
「あ〜一輝さ〜ん。か〜ず〜き〜さ〜ん!」
「すぅ・・・すぅ・・・」
「あはははは!カズ君だカズ君だ!あははははは!!」
「よいぞよいぞ!もっと酒を持ってこ〜い!」
テーブルには、酔っ払いが三人出来上がっていた。
まだ一人眠っていることが一輝にとって救いになるレベルの、酔っ払いが。
「原因は、その瓶だよな・・・光也のヤロウ・・・」
一輝はとりあえず自分の席に付き、バランスを崩して床に頭を打たないようにと、隣で眠っている匁の頭を自分の太ももの上に置く。ようするに、膝枕だ。
「む、一輝ではないか。おんしも酒を飲め!酒はよいぞ!」
「なるほど、ビャクは酔っ払うと昔の感じに戻るのか。そして、俺は酒を飲まん。断じて飲まないからな。」
「断じて、だって。あははははははあはは!」
「え〜。飲みましょうよ〜。お酒、美味しいですよ〜。」
「殺女は一体何が面白いんだ何が。で、美羽は性格変わりすぎだろ。酒に飲まれるなら飲むなよ・・・」
「いえ、彼女達は何も悪くないんじゃないですかねえ?」
一輝が頭を抑えていると、後ろから光也がやってきた。
「オイ光也。オマエが渡したのは酒だよな?」
「ええ、お酒です。大体、普通のお酒の五倍くらいのアルコール濃度となっております。」
「普通に飲んだら危ないレベルにいってないか、それ!?」
「大丈夫ですよ。普段から自分の身に神の力の一端を宿している土御門さんや神の血を引く匂宮さん、霊獣であるビャクさんはこれくらいで危ない状態にはなりませんよ。
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