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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十三話 聖夜の奇跡   ★
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納デバイスの提供。
 共に承認された」

 クロノの言葉に目を丸くし、士郎を見つめるなのは達。

 士郎が仮にリインフォースを切り離せたとしても、魔導師としてのプログラムなどは格納や保持する事が出来ない。
 魂を宿したとしてもその後、シグナム達の様に姿を見せる事すら難しくなる。
 そのためのデバイスだ。

 つまりはリインフォースという個を士郎を寄り代に保持しながら、デバイスに機能などを格納するという方法である。

 この方法の提案はここに来る直前にリンディさんに言ったものだ。
 もっともデバイスの提供など、「わかりました」と管理局が頷くはずがない。

 そこで士郎が差し出した対価が義務教育が終了するまでの嘱託魔導師としての管理局従事である。

 勿論、嘱託魔導師とはいえ魔術を全て提供してもらえるなど管理局も思っているわけではない。
 だが少なくとも六年間という勧誘期間を得る事が出来、また士郎の実力や魔術に関しても知る機会が出来たというこのチャンスを逃すはずがない。

「はやて、リインフォース。
 このやり方だとリインフォースは生きるかもしれないが、はやてとの契約を切る事になるから融合騎としてこれからもいる事が出来ない。
 それでもいいか?」
「もちろんや、リインフォースが生きてくれとるんやったらそれでええ」
「ああ、主はやてがそう言ってくださるなら、構わない」

 はやてとリインフォースの言葉に頷く。

「クロノ」
「わかった今から転送する」

 士郎の手元に転送されたのはインテリジェントデバイス用の空のデバイス。

「容量的にはこれで大丈夫なはずだ。
 もっともベルカ式のデバイスの予備がないから仮のものになる。
 しばらく不便をかけると思うが」
「私なら大丈夫だ」
「夜天の書の切り離しと契約は俺がやる。
 機能のコピーや再構築は任せるぞ」

 リインフォースと士郎が向いあい、なのは達は邪魔なにならないように少し離れ、固唾をのんで見守る。

「右手を出してくれ」
「ああ」

 士郎の言葉に従い、手袋を外し、右手を差し出すリインフォース。

「―――投影、開始(トレース・オン)

 いつものキーと共に士郎の顔が苦痛に歪むと共に握られる歪な短剣。

「……ぐっ!」

 口の中に溢れた血を無理やり飲み込み。
 なんとか踏ん張り倒れないように耐える。

 こうして平然と立っているが、本来ならまともに歩く事すらままならない状態。
 それでいて宝具の投影。
 無茶のし過ぎもいいところである。

 そして、なのはとフェイトは見た事のある歪な短剣を見つめていた。

 まだ士郎の正体を知らなかった時、ジュエルシードを巡ってなのはとフェイトが初めて対峙
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