暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9迫り来る刻限〜Time limit〜
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†††Sideシャルロッテ†††

「ん? ぅん・・・っ!」

「起きたようだな、シャル。気分はどうだ?」

意識が覚醒してすぐに耳に届いたのはルシルの声。私が居るのはベッドの上で、横になって寝かされている状態だった。何でこんなところで寝かされているんだろう、よく憶えてない・・・?

「ルシル・・・? どうしてこんな・・・あ」

ルシルに聞こうとしたところで思い出した。私、シグナムと戦ったんだけど、でも負けちゃって、すぐになのはと同じように魔力を奪われたんだ。いくらなんでもあまりに不注意だった。戦闘後こそ最も気を付けるべき時なのに。なのにあんなにも簡単に後ろをとられるなんて。不覚・・・。

「思い出したか。何はともあれ無事で良かったよ、シャル。それにしても何故魔術を使わなかった? キルシュブリューテと君の固有魔術を使えば楽に勝てただろうに」

ルシルはそう言うけど、私は魔術師ではなく魔導師として戦いたかった。だからこそ使わなかった、使いたくなかった。

「やだ。私は魔導師なんだよ? だったらデバイスと魔法を使うのが当然でしょ」

「そこまで染まっているわけか。君は魔導師じゃない。魔術師だ。3rdテスタメント・シャルロッテ・フライハイト。使えるものは使わなければ意味がない。デバイスと魔法で勝てないと判明したならば、即座に神器と魔術を使用するべきだった。君は何処まで行こうとも魔術師だ。魔導師じゃないんだ。その一線は忘れない方が良い」

今の私が望んでいる在り方を、これでもかって言うくらいに否定してきたルシル。解かってる、そんなことくらいは・・・解かってるんだ。でもだからと言って、魔術師に戻ってまで勝ちたくない。

「それと君の魔術は非殺傷設定が出来ないという件だが、いくらでもやりようがあるはず」

「そうかもしれない。それでも私は相手が魔導師だったら、魔導師として戦い続ける。例えその所為で負けたとしても、死んだとしても・・・この道を貫く!」

これは意地だ。すごくつまらない意地。本当の自分――守護神を忘れていたいから。それにこの世界の私が死んだとしても、消えるのは本体から切り離された分身体だ、何の影響もない。そして未だに“界律”との本契約が済んでいない以上は死んでもまた召喚されるはずだ。

「・・・そうか、判った。君がそれほどの覚悟を持ち望むなら貫き通せ。今まで散々こき使われ続けた君だ。それくらいなら少しは許されるだろう」

ルシルは頭を掻きながら呆れた。その表情はさっきまでとは違って、とても柔らかなものへと変わっていた。あまりにアッサリと意見を変えてきたから少し疑ったけど、ルシルの優しい目を見れば、本当に私の思うままにしてもいい、って言ってくれてるるってことが判った。

「ごめんね、ルシル。私さ、
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