暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9迫り来る刻限〜Time limit〜
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切受け付けないんだから、手伝う意味が無いんだ」
「それもそうだよな。守護騎士の蒐集を手伝っているということは、夜天の書の完成を望んでいる証拠だ。完成させたところでこの男には何のメリットもない。・・・何か余計に混乱してきた」
「少し休憩しようよ、ルシル。ちょっと詰め過ぎたかも。頭の回転が鈍ってるよ」
「・・・そうだな。じゃあ少しだけ」
未整理区画を出、一般区画内に設けられている休憩室へ向かうことに。廊下を歩く中、前方から執務官の制服を着た1人の少女が歩いてきた。ただ歩いているだけの少女だが、身に纏う空気が戦闘者のそれだ。強い。ここまでハッキリと強いって思える魔導師に会ったのは初めてかもしれない。
それだけじゃない。何か懐かしい。懐かしいんだが、これは少し悪い意味での懐かしいかもしれない。その少女とすれ違う――というところで、悪寒が走った。堪らずその場から離れようと足に力を込めた瞬間・・・
「可愛い子見ぃ〜〜っけ?」
「なんだぁぁぁっ!?」
その少女にいきなり抱きすくめられた。わけも解からず混乱。ユーノが視界に端に映る。ユーノは完全に呆然としていて、俺を助ける見込みがない。自分を救えるのは自分だけだ。だから「いきなりなんですかっ!」と離れようともがく。だが少女の力は思っていた以上に力が強く、頬擦りを否応なく受けるしかない。ここまで本気で思い、口にすることはなかった。そう、「誰か助けて」なんて。
「ねえ、君、お名前は?」
「だったらまずは離れてくれませんかね?」
「ん〜。教えてくれたら話すかも〜?」
「・・・はぁ。ルシリオン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロード。嘱託魔導師です」
解放されるために名乗ると、彼女は「セインテスト? どっかで聞いた覚えが・・・」そう唸った。俺は心のうちで、ありえない、と断じた。アースガルドの四王族の一角、セインテスト王家の人間にのみが語れるもの。聞き憶え。ありえない。それだけは決して覆らない・・・はずだ。
「何をやっているんだい、セレス」
「お? ロッテじゃん! お疲れ!」
アリアと交代で来てくれたロッテに、セレス、と呼ばれた少女が敬礼をして返す。その間にも俺を離そうとしなかったが。頬擦りを止めてくれたことだけでは助かった。
「セレス。ルシルが困ってじゃん、放してやんな」
「ん、了解。ごめんね、ルシリオ・・・ルシル君?」
ようやく解放してくれた。
「んじゃ改めて、ルシル、ユーノ、おっつ〜。なんか判ったかい?」
「はいっ。さすが無限書庫と言えるような、探せばちゃんと欲しい情報が出てきますから」
「ある程度情報を見つけ、纏めようとしているところです」
「おお、さすがだね。でも悪いね。あたしらももっと手伝
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