暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9迫り来る刻限〜Time limit〜
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てるんじゃないの? 僕たちの中で1番強いのってたぶん、ルシルだし」

「危険人物って・・・。1番強いかどうかは知らないが、蒐集されたことで最も弱くなっているのは知られているだろう、俺が蒐集された現場に居るのだから」

「それでもなお危険レベルが高いって思われてるってことじゃないのかな? 実際、魔法が使えなくても指揮とか出来そうだし」

「どれだけ俺を高く見ているんだよ・・・」

嘆息しか出ない。が、すでに俺はもう危険人物としては見られないだろう。何せ俺よりクロノを優先させ、俺がシャマルへと仕掛けようとするのも放置したんだ。それはつまりシャマルを相手にして、俺はもう何も出来ないと見限ったからだ。それはそれでイラつくな。ああもう、余計にモヤモヤする。

「でも、それだけじゃ済まなかったんだよね・・・」

「ああ、そうだな。俺のことならまだ許せるが、この男はシャルとシグナムの、騎士としての決闘を穢した」

つい昨日、シャルが蒐集された。シグナムとの真剣勝負――騎士の決闘が終わった直後。シャルがギブアップしたその瞬間、シャマルのような特殊な転移術式によって背後から魔力炉(システム)を体外に無理やり引き出された。
アルフの話だと、アルフが来るまでシグナムはシャルを抱きかかえていたそうだ。それはまるでシャルを守るかのようだと聞いた。シグナムとて騎士だ。同じタイプのシャルをまったくの他人とは思えなかったんだろう。

「でも考えればおかしい奴だよね、この仮面の男って。いくら激戦を繰り広げた後だって言っても、あのシャルやシグナムに気付かれないように接近するなんて」

「かなり高レベルなステルスなんだろうな。それに気配断ちも文句なし。この前、それで撒かれた」

ステルスだろうが何だろうが、万全の状態なら戦闘中であってもシャルなら気付いただろうな。全てはタイミングの問題だった。仮面の男は、シャルの強さも判っていたからこそギリギリまで奇襲を待っていた。シャルを警戒していた証拠だ。

「それだけじゃないよね。シャル達の居た世界となのは達の居た世界、どれだけ急いで転移しても20分は掛かる距離なのに、なのはのバスターを完璧に防いで、間髪いれずになのはとフェイトをバインドで拘束。その9分後には別世界のシャルの背後から一撃・・・。ルシル、こんなこと出来る?」

「無理だな。そもそも俺やシャル・・・いや魔術には個人レベルでの転移術式は無いんだ。もしあったとしても、強化されたなのはの新型バスターを容易く防御、そのうえで2人に長距離バインド。そのどっちも出来ないことはないが、相当骨が折れるぞ」

こんな制限だらけで雁字搦めにされた今の俺では高難度だ。

「一体何を企んでいるんだろうね、この仮面の男って。だって夜天の書って外部からの干渉を一
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