暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9迫り来る刻限〜Time limit〜
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受け付けず、無理に行おうとすれば主すらも吸収し、いずこかへランダム転生してしまうシステムのオマケ付き、と。まったく。改変した奴を血祭りにあげたいな。

「完成前では停止も出来なければ封印も出来ない。そしてチャンスがあるべきゴール――完成後は破壊の限りを尽くしてトンズラ。外部が出来ることと言えば、暴走して破壊行動を行う前に破壊して阻止するしかない、と」

「ええ。だから闇の書事件は、アルカンシェルと言った高威力の攻撃での破壊によって終わるっていう結末を迎えざるを得ないの」

「厄介過ぎるね、それ」

アリアの沈痛な表情。ユーノもまた似たような表情を浮かべている。散々解決方法を探し続けて、その結果がどうしようも出来ないとは。それでも何か、もっと良い方法が見つからないかと資料を探し続ける。時間はまだまだある。

「ごめん、私はここまでだ。交代でロッテがもう少しで来るから、それまで2人で頑張って」

とここで、アリアが顔の前で手を合わせて謝る。俺とユーノは「お疲れさまでした」とアリアを見送った。再び俺とユーノだけになった無限書庫。空気がずっしりと重い。

「そうだ。よし。もう1つの問題の方に意識を割こう」

「急にどうしたの?」

「・・・すまん、声に出していたか」

「うん、ハッキリと。疲れてるんじゃないか? 毎日遅くまで調査してるし。少し休んだ方が良いんじゃ・・・」

「それを言えばユーノもだよな。それに、好き好んで調査しているんだから問題ない」

「まぁ、僕も調べものとか好きだから、気持ちは解かるよ。でさ、もう1つの問題って?」

「・・・仮面の男、だ」

「あぁ、クロノが言っていた・・・」

クロノに貰った仮面の男のデータをモニターに表示する。

「見るからに強そうだよね。それに、魔法の腕も相当みたいだし」

そうなんだよな。初の干渉は、守護騎士との初邂逅の時。ヴィータを逃がさないために魔術を使おうした時、死角からのバインドを仕掛けられ、身動きが取れなくなった瞬間に背中に蹴りを一撃。
次に干渉してきたのは、俺と守護騎士の戦闘だった。粉塵によって視界が最悪だったと言うのに、的確に俺の両脚にバインドを仕掛けてきた。
3回目の干渉。フェイトとなのはがデバイスにカートリッジシステムを搭載しての初陣。結界外での“夜天の書”の持ち主の捜索の時だ。シャマルを見つけ、仕掛けようとしたところでまた俺の前に現れた。狙っているのか?と思えるくらいに俺の前に姿を現す。冗談じゃないぞ。

「ちょっ、ルシルっ? 恐っ、恐いってその顔!」

「あ? あぁすまん? というか、そんなに恐い顔をしていたか?」

「してたしてた。聞いたけど、仮面の男ってルシルのところばっかに出るよね。やっぱり危険人物だって思われ
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