暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9迫り来る刻限〜Time limit〜
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とすれば、待っているのが滅びであろうと解かっていてまで蒐集するメリットは何だ?)
そしてそれは主の命によるもので・・・いや待てよ。思い出せ、アルフは言っていたな。
――ザフィーラが言ってたんだけどさ、闇の書を蒐集してんのって守護騎士だけの意志らしいんだよ。だから主って奴はアイツらが蒐集をしてるの知らないみたいなんだけど・・・本当なのかね〜?――
全員その情報には驚いたものだ。クロノはこちら側を惑わす偽情報の可能性もあると言っていたが、まず間違いなく真実だろう。シャルもフェイトもなのはも、ザフィーラの話が本当だと信じて疑っていなかったな。直接ぶつかれば解かるというものだ。守護騎士の愚直とまで言える純粋な人格。それを思えば彼女たちは嘘は言わないだろう。
「ユーノ。夜天の書の主、この事実を知っていると思うか?」
「聞かれてもハッキリと答えられないよ、そんな質問。・・・でも、この事実を知っていても知らなくても蒐集するしかないよ、きっと」
「だな。・・・今回の事件、思っていた以上に厄介だな。目的が一層判らなくなった」
守護騎士のリーダーであろうシグナムがこれまでにいくつかヒント(自覚はないだろうが)を漏らしていた。大切な仲間の為。己が仕えし主の為。シグナムの言葉は特に信じるに値するものだ。主の為に蒐集している守護騎士。
だがその果てに待っているのは純粋な滅び。一体何を考えて蒐集しているのかを必死に考える。蒐集しないという待ちの構えではなく、蒐集するという進む道を選んだことに、今回の事件の根幹があるんじゃないだろうか。
(考えろ。今まで手に入れた
情報
(
ピース
)
を組んでいけ。今までは機械的な応対しなかった守護騎士。今回は自らの意志で蒐集するという動きを見せるほどの、人間的な様子を見せている守護騎士。滅びへの早道である蒐集するという行為。それが主の為であり仲間たちの為でもある・・・)
そこで1つの仮定が生まれた。それは、“夜天の書”の停止方法を知っているのか?だった。しかし、もしそうなら今までの“闇の書”事件はおそらく起きていないだろう。くそっ、何かが足りない。
「ユーノ、停止や封印方法についての資料は見つかったか?」
「そんなモノがすぐに見つかったら苦労しないって」
「それもそうか」
しばらく調査に没頭して無限書庫に静寂が続く。何十冊もの資料を読み漁り、そして辿り着いたとある情報。発見したのはユーノだった。
「これを見る限りじゃ完成前の停止は難しいかもね・・・」
「・・・夜天の書が真の主と認めた者以外、管理者権限が扱えない、か」
未完成である“夜天の書”のプログラムは、たとえ主であっても停止させることも改変し直すことも出来ないという。さらに厄介なことに、外部からの操作は一切
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