暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9迫り来る刻限〜Time limit〜
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今ね、すごく楽しいんだ。こんなに楽しい時間は初めてなんだ、だから大切にしたい。いつかこの世界を去って、別の世界へと召喚されてもなお忘れることがないように」
「気にするな、この数千年の間に何度も組まされたパートナーだ」
「ご迷惑をおかけします。っとそうだルシル、現状はどうなっているの?」
これだけは聞いておかないといけない。ルシルも真剣な表情を浮かべて答えてくれた。
「ああ、アースラが稼動したことによって、司令部を海鳴市のマンションからここアースラに移した。そして君のことだが、活動に支障がないのなら高町家へと帰れるらしいが・・・どうだ?」
「全くもって問題なし。体の方の傷、ルシルが治してくれたんでしょ」
体を包み込むようにしてルシルの魔力が残留しているのが判る。これはラファエルの特徴だ。温かさと優しさが残る、慈愛の魔術。
「ああ。そしてもう1つ、君のデバイスであるトロイメライだが」
「・・・あまり良くない話みたいだね」
ルシルの表情から察する。確かにあれだけ派手に壊れたんだから、最悪2度と使えないなんてことも。うわ、すごく泣きたくなってきた。“トロイメライ”と一緒にもう2度と戦えないと思うと、心が締め付けられる。
「トロイメライはかなりの破損で、核にすら被害が及んでいるらしい。無茶をしたものだ。で、どれだけ急いで修復したとしても、年内ギリギリだそうだ」
「・・・え? 直るの?」
ルシルになんて言われたのか、再確認するために聞き返す。
「直る。だからそんな泣きそうな顔をするな」
良かった、あの子は直るんだ。負けたままで“トロイメライ”を失ってしまうかと思ったら泣きそうだった。
「うん。でも本当に良かった、これでリベンジ出来る」
「程々にな。それじゃあ俺は無限書庫での調査に戻るから。リンディ艦長には俺から連絡を入れておく。そのままなのは達と帰るように」
シグナムへのリベンジに燃えていると、ルシルがそう言って椅子から立ち上がった。本当にお世話になります。
「ありがとう、ルシル」
「ああ」
少しした後なのは達が来て、私は海鳴市へと戻った。
†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
無限書庫で“闇の書”の詳細を調査するという任務を請け負って数日。調べれば次々と発見される“闇の書”の情報。今も現在進行形で色々と情報が出てくる。長年名付けられていた“闇の書”という名称。だが実際はこの名は正しくはない。正式な名称は、“夜天の魔導書”。もしくは“夜天の書”というらしい。良い名前だ。
しかも “夜天の書”の有していた本来の機能も素晴らしいものだった。偉大な魔導師の技術を蒐集し研究するために生み出された、持ち主と共に旅をする魔導書だったのだそう
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