暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8砂漠の決闘〜Schwertkampf〜
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「
風牙
(
エヒト
)
・・・
真空烈風刃
(
オルカーン
)
!」
≪Echt Orkan≫
落下途中に風嵐系最強の術式をシグナムへと放つ。右の短刀より真空刃、左の短刀より烈風刃を別々に放つことによって、同時に放つオリジナルより威力が高まった一撃を放つことが可能となった。
≪Panzergeist≫
シグナムは体に魔力を纏った上で鞘を掲げて防ごうとするけど、真空烈風刃の一撃を受けて鞘の半分ほどが破壊された。そしてそのまま直撃して、私の着地に数瞬遅れた後、シグナムは力なく地面へと落下した。
(これで決まっていればいいのだけれど・・・)
いくら完全に避けれなかったとはいえ、飛竜一閃を受けたのがまずかった。墜落したシグナムの様子を窺う。ゆっくりと起き上がるシグナム。さすがにこれ以上の戦闘はまずいかもしれない。
「っぐ・・・まさかこれほどとは。恐れ入ったぞ、フライハイト」
傷ついている“レヴァンティン”を支えにして何とか立っているシグナムが称賛してくれる。
「何を言っているの? あなたも
風牙真空烈風刃
(
アレ
)
を受けてまだ立つなんて・・・」
双刀形態となった“トロイメライ”のおかげでここまで戦えた。でももう限界。“トロイメライ”も“レヴァンティン”も所々が壊れてしまっている。おそらく耐えられるのはあと一撃。これで決まらなければ引き分けだ。
「はぁはぁ・・・もう少しだけ耐えてくれ、レヴァンティン」
≪Ja≫
シグナムと“レヴァンティン”もまだやる気だ。ならそれに付き合うのも悪くはない。
「トロイメライ、付いてきてくれる?」
≪Ja≫
さすがこの世界での私の新しい相棒、判ってくれている。そうだ。ここまでやったのなら最後の最後まで戦うのみ。
「「カートリッジロード!」」
≪≪Explosion≫≫
お互い最後のカートリッジ1発をロードする。
「紫電――」
「
双牙
(
ヴィント
)
――」
交わる視線。瞳に写すのは、相手を打ち倒した先にある勝利の二文字。数秒間の硬直。だけど感覚的には永遠とも思える長い時間だった。私たちの間に緩やかな風が吹いた。それを合図としてお互いが同時に疾走する。
「一閃!!」
「
風炎刃
(
ウント・フランメ
)
!!」
†††Sideシャルロッテ⇒シグナム†††
「「はああああああああああッ!」」
衝突する“レヴァンティン”と双剣の“トロイメライ”。火花が散らしながらもしばらく拮抗していたが、終わりは唐突に訪れた。“トロイメライ”の刀身が付け根から先が完全に壊れてしまったのだ。とはいえ私の“レヴァンティン”も遅れること一瞬、刀身が半ばから折れてしまった。
完全に武器を失ったフライハイト。刀身が半ばから折れていよう
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