暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8砂漠の決闘〜Schwertkampf〜
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を剣技ではなく、ただ破壊に特化したゼーゲフォルムへと再度変形させた。ゼーゲフォルムは大剣状のチェーンソーみたいなものだ。物理と魔力両方の攻撃力を限界にまで引き出すフォルム。刀身が大きく重い所為で機動力を根こそぎ奪われるけど、そこは私の技量次第でどうとでもなる。私は深呼吸して、「行くよ、トロイメライ」魔力刃が伸びた無数の刃が回転して唸りを上げ始める。
「いくぞっ、フライハイトッ!」
シグナムが間合いを詰めるために“レヴァンティン”を鞘に収めたまま突進してきた。よく見ると鞘がとんでもない魔力が帯びているのが判る。何かしらの魔法を仕掛けてある可能性大。でもね、そんなものがこのゼーゲフォルムの破壊力にどれだけ耐えられるかな?
「トロイメライ!」
≪Zerschlangen≫
「鞘ごと斬り絶つ!」
「レヴァンティン!」
――パンツァーガイスト――
回転刃と鞘をぶつかって、ガリガリガリ!とものすごい音を発しながら火花を飛び散らせる。いくら魔力を込めた鞘の防御力と言えど、この破壊に特化した回転刃の前じゃ意味がないよシグナム。あっという間に鞘に付加された障壁を砕き切り、鞘本体をも削っていく“トロイメライ”。そんな中でシグナムは“レヴァンティン”を抜き放った。
「ここまで刃が食い込んでいると避けれまい!」
≪Sturm Winde≫
シグナムは私の目の前で“レヴァンティン”を振るい、炎の衝撃波を叩きつけてきた。
「しまっ・・・!」
≪Seelisch Widerstand≫
「うぐっ・・!」
“トロイメライ”がギリギリで障壁を張ってくれたおかげで直撃だけは免れた。けどその威力に最後まで抗えず、踏ん張りきれずに私は大きく弾き飛ばされてしまった。衝撃がすごくて宙で体勢を整えることが出来なかった私は、砂漠に背中から落ちて「げほっえほっ」咽る。少し離れた場所に突き刺さった“トロイメライ”が砂塵を巻き上げていたけど、“トロイメライ”の意思なのか回転刃が止まった。
「一か八かの賭けだったが、どうやら私に運が向いたようだ」
「運、なんかじゃない」
私は立ち上がって、少し離れた地点に突き刺さっている“トロイメライ”の元まで歩いて手に取り、シグナムと向き合う。あれはシグナムの運じゃなくて実力だ。鞘に収めたまま突進してきて、そのまま衝突に入った時点で気付かなかった私の失態。鞘に刃を噛ませ、押すことにも引くことにも数瞬の時間を有させる。その隙に私に一撃を入れる。良い手だよ、シグナム。まんまと乗ってしまった。悔しい反面、やっぱり楽しいという感情が占める。
「まだやるかフライハイト?」
「当然」
私は“トロイメライ”をもう1つの形態へと変形させる。
「トロイメライ、ツヴィ
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