暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8砂漠の決闘〜Schwertkampf〜
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†††Sideシャルロッテ†††

「それじゃ、いってきま〜す!」

「いってきます!」

「2人ともごめんね〜」

なのはとフェイトの2人が、今日の夕食の材料を買い出しに出掛けた。以前までならルシルが担当していたことらしいんだけど、ルシルはいま本局に居る。だからこそエイミィが、手の空いていたなのはとフェイトに頼んだというわけだ。
 
「いや〜、買い物なんか頼んじゃって悪いことしたかな〜?」

「2人には買い物という形のデートを楽しんでもらうってことで良いかと、仲良いし」

ちなみに私は勉強中。もちろん魔法の、と言いたいところだけど、そうじゃなくて学校の勉強だ。私のことを“サッカー女帝”と敬うアホな男子たちとまたバカをやってしまい、その反省文と上乗せされた宿題を片付けるために現在孤軍奮闘中なのだ。まぁ、そんなアホな男子に乗っかった自分もまたアホだけれど、そこは忘却の彼方へ。

「それよりエイミィがここを空ける方がよっぽどまずいから。リンディ艦長たちが帰ってくるまでの間は、エイミィが指揮官代行なんだしね」

今このハラオウン邸にはエイミィしか管理局の人間はいない。リンディ艦長もクロノ達も本局へと出向いているから。何でもアースラの武装追加が済んだから、アースラの試験運行をするためらしい。

「あはは、デートかぁ。そう思えば確かに悪くないかもだね」

エイミィが腕を組みながら納得してくれた。それじゃさっきから気になっているアースラの追加武装について聞いてみようか。

「あ、そだ。ねぇエイミィ。アースラの追加武装って何か聞いてもいいかな?」

「う〜んと、たぶんアルカンシェルのことだと思うんだよね。アルカンシェルっていうのはね、空間歪曲と反応消滅によって対象を殲滅する魔導砲なんだ」

空間歪曲と反応消滅かぁ〜。ルシルや殲滅姫(カノン)の対界真技に似てるかも。エイミィの説明によると、そのアルカンシェルって言うのは、艦船武装の中でも威力がずば抜けて高いらしくて、効果範囲も百数十キロメートルだって。

「今回の事件でそんなものって必要なの? いくらなんでもやり過ぎだと思うんだけど」

「闇の書事件の結末として、そのほとんどがアルカンシェルによるものなんだよ。前回・・・11年前の闇の書事件の時にも、闇の書の暴走を食い止めるためにアルカンシェルを使ったの」

そう話したエイミィの表情は暗く悲しげなものへと変化していた。気になるけど、私なんかが聞いていいような雰囲気じゃないから諦める。

「そこまで酷いことになるんだ、闇の書の事件って――って、なにっ?」

突然鳴り響く警報。それは守護騎士発見を報せるものだった。いくつものモニターが設置された部屋(なんとこれがエイミィの私室。女子らしさが全くない)に移
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