第133話
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容に関してはまた別の話で語ろう。
ともかく、総合的な順位も散々で完璧に順位負けした。
そんなこんなで、御坂美琴の『罰ゲーム』発言は正統な手順に従って放たれたものだったのだが。
「知らんな、そんな事。」
麻生は一言だけそう告げて、その場から立ち去ろうとする。
「なっ!?
ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」
立ち去ろうとする麻生の前に回り込む。
麻生はそんな美琴を見て鬱陶しいそうな表情を浮かべる。
「あのな、あの開催式の時にお前と当麻が勝手に話を進めただけだ。
それに俺を巻き込むな。」
「この後にきて言い訳のつもり!」
「言い訳も何も本当の事「まぁ、言い訳したくなるのも分かるわ。」・・・・・話を聞け。」
麻生の言葉を無視して美琴は話しを進める。
「今の今まで利子とかつけず待ってただけでも美琴さんに感謝しなさってのよ!!」
(完全に聞いてないな。)
この場をどうやって切り抜けようか考える麻生。
そして、名案が浮かんだ。
「おい。」
「何よ、今さら取り消す事なんてできなからね。」
「取り消すつもりはない。
ただ、もう一人の方に全部清算してくれ。」
「えっ?・・・・どういう事?」
麻生は思いついた名案を美琴に説明する。
「だから、俺の他にもう一人いただろ。
上条当麻。
あいつの罰ゲーム分に俺の罰ゲーム分をプラスしておいてくれ。」
確かにあの時、罰ゲームを取り決める事になった時は麻生と上条と美琴の三人で決めた事になっている。
つまり、上条にも罰ゲームを要求する事が可能だ。
麻生は自分が受ける筈の罰ゲームを上条に押し付けるつもりなのだ。
もちろん、本人の了承など無視である。
「えっ・・・・でも、それじゃあ・・・」
確かに理にかなっている。
美琴自身、既にその話が進んでいるのだと思い込んだようだ。
美琴は困ったような表情を浮かべる。
「何なら今から電話で呼ぼうか?
少し時間はかかると思うが。」
麻生の提案に美琴は全く反応しない。
(あいつの言っている事は別におかしくはない。
ああ!!どうしてこの話を聞いた途端にむしゃくしゃするのよ!!)
正直、美琴は今日という日を待ち望んでいた。
それほどまでに麻生に屈辱的な罰ゲームをさせようと思っていたわけではない。
理由はよく分からないが、とても楽しみしていたのは確かだ。
そうなのに先程の麻生の言葉を聞いて、何だか胸の中がもやもやするのだ。
「おい、聞いているか?」
「・・・・・・」
「もしも〜し、美琴さん?」
「ああ!うるさいわね!!」
「今のお前の方がうるさいと思うぞ。」
「そんなのはどうでも良いのよ!!
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