暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4狙われた魔術師〜Zauberer vs Ritter〜
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に怒られるだろうな。面倒なことになってしまった・・・)

どうやってフェイト達に言い訳をしようか考えていると、「残るのはお前だけのようだな、セインテスト」凛とした女性の声。背後へと振り向くと、そこに居たのはシグナム、ヴィータ、ザフィーラの3人。

「・・・はぁ、見逃してはくれないのだろうな」

「ああ。我らはお前とフライハイトを標的としたからな。ゆえにこの場で蒐集させてもらおう」
 
シグナムが静かに告げる。どうやら俺とシャルの魔力を狙っているようだ。

「仕方ない、だがそう簡単に俺の魔力を奪えると思わないでくれ。我が手に携えしは確かなる幻想」

“英知の書庫アルヴィト”より発動させるのは、今回の事件の初戦で複製した閉鎖領域。

「ゲフェングニス・デア・マギー」

この結界の効果は、先の戦いと同じく対象の逃亡封じと魔力を持つ者の探知機能を持つ。俺はさらに結界内に侵入者が現れたら即時に判るようアレンジを加えた。

「な!? おい! 何でお前がそれを使えんだよ!? フリーゲンのときもそうだったしっ。一体何なんだよテメェは!」

ヴィータが叫んでいる、どうやらこれもヴィータの魔法の1つのようだ。少々耳障りだが今は放っておこう、相手にするのが面倒だ。喚いているヴィータの声を意識してシャットアウトしつつ、現在この結界内に居るのは4人であることを確認。俺と目の前に居る3人だけだ。伏兵の存在は確認できない。それならそれで別にいい。

「セインテスト、お前は何故ヴィータの魔法を使える? それがお前の魔法なのか?」

ヴィータを下がらせながら、今度はシグナムが問い質してきた。別に教えても構わないが、いちいち説明するのも面倒だ。

「俺を蒐集するだけの対象としてしか見ていないのなら知っても仕方ないだろ? ならば教える必要はどこにもない。今ある事実は、倒す者と倒される者がここに居る、ただそれだけだ」

「フッ、確かにお前の言うとおりだ。ならばお前がここで倒される者となれ、セインテスト!」

「行くぞアイゼン!」

「守護騎士ヴォルケンリッター、どこまで空戦の覇者(オレ)についてこれるか・・・見せてもらうぞ!!」

――我を運べ汝の蒼翼(コード・アンピエル)――

背中に剣状の翼12枚と展開し、空へと上がる準備をする。人間だった頃から俺は空戦を得意としていたからな。中級までとは言え、ほとんどの固有術式の使用が認められている今、早々おれを墜とせると思わないでくれよ、シグナム、ヴィータ、ザフィーラ。

(さて、フェイト達には悪いが、俺が標的にされた以上は抵抗させてもらおう)
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