暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4狙われた魔術師〜Zauberer vs Ritter〜
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・・・)
“闇の書”の能力はそれだけじゃない。“闇の書”は、破壊される、もしくは所有者が死ぬと白紙に戻り、また別の世界で転生するとのことだ。あらゆる世界を渡り、守護騎士に守られ、他者の魔力を吸収し続けて、永遠に存在し続ける。破壊しても何度でも再生する、決して終わりのない、災厄を撒き散らす危険なロストロギア・・・それが、”闇の書“。
「まるで悪夢の塊みたいなものだな、闇の書とは。ジュエルシードの方がまだ可愛げがある。しかしクロノ、1つ聞いていいか。破壊してもって、どれくらいのレベルでの破壊なんだ?」
“闇の書”の説明を聞き、ある疑問をクロノにぶつけてみる。
「完全に消滅させても、だよ。ルシル。闇の書に備わっている転生機能と無限再生機能がある限りはどんな手を使ってもダメなんだ」
「反則だな。俺たちに出来るのは完成する前に捕獲するくらいか」
“闇の書”の破壊。今の俺が使える制限付きの魔術や複製術式・武装では到底無理だ。実数干渉で直接叩き潰せればいいが、現状では使用不可能。完全覚醒して世界崩壊レベルの危機に陥れば、“界律”より“界律の守護神テスタメント”として解決するように指令が下るだろう。
(しかしそれは、どこか俺とシャルをフェイト達から離れさせないような・・・)
考えすぎだろうか。フェイト達との出会いは、“ジュエルシード”問題を解決するための副次的なものだと思っていた。もしこの“闇の書”問題にも、いずれ“テスタメント”として力を奮うときが来たら。この一件に関わっているフェイト達と否応にも付き合うことになる。解決が主要なのか、副次的なものなのか。
(俺とシャルが戸籍を用意されてまで召喚された地、海鳴市。そこで出会ったフェイト達。次々と起こる事件・・・か。これは少しばかり認識を改める必要がありそうだな)
今後もフェイト達を中心に何かしらの事件が起こるようなら、下手に距離を取っていくのは控えた方がいいかもしれない。
「そういうことだ。だからまずは守護騎士たちを捕獲。そこから主を見つけ、完成させないように説得しなければならない。封印の方法が見つかるまで、上手く押さえておければいいんだが・・・難しいな」
まぁともかく、俺とシャルがサポートに回り、フェイト達を実践で鍛える、という方向だけはこのままでいこう。
†††Sideルシリオン⇒なのは†††
放課後、私の家でみんなが集まって楽しくお話していたけど、もう時間も遅くなったということでアリサちゃんとすずかちゃんは帰っていった。そして今は私とシャルちゃんとフェイトちゃんの3人で、夕日に染まる私の部屋に残ってる。
「ねぇ、なのはとシャルは、あの人たちのことどう思う?」
「あの人たちって闇の書の人たちのこと・・・?」
フェイトち
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