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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十二話:男のロマン
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の裾を気にしつつ、素早く馬車に乗り込みます。
「あ。見え」
「!!」
後ろで呟く声に、咄嗟にスカートの後ろを押さえてバッと振り向くと、またヘンリーと目が合います。
「……ない」
「……!!」
……コイツは、本当に!
一体、何がしたいんだ!
あと見えたか見えなかったかはともかく、結局見てたのか!!
「……ヘンリー」
「何だ?」
「……ばか。きらい」
「……!!」
上目遣いで睨みつつボソッと呟くと、予想以上に衝撃を受けたような表情で、ヘンリーが目を見開きます。
思ったより反応が大きかったがまあいいや、自業自得だ。
何がしたいのか知らないが、調子に乗りすぎだ。
衝撃に固まるヘンリーを放置して馬車の奥に入り、荷物の中から着替えを取り出して、さっさと着替えてしまおうと服に手をかけて、ワンピースの背中のボタンを外して腰まで引き下ろしたところで。
「……ドーラ!!悪かった!!俺が、悪かった、か……ら……」
「……」
勢い込んで馬車に踏み込んできたヘンリーと、目が合います。
ヘンリーの視線はやや下で固定されてたので、正確には目は合ってなかったかもしれないが。
「……ヘンリー」
「……」
はだけた胸元を、下ろしていたワンピースを引き上げて隠しながら、また上目遣いで睨み付けます。
「……変態。大っきらい」
「……!!」
またヘンリーが、衝撃で固まってますが。
着替えたいので、とりあえず出てってくれないか。
と思ってると、モモが乗り込んできてヘンリーの服をくわえ、馬車の外に引っ張り出します。
『……もー、ヘンリーさん。止めるスキもないんだからー。ドーラちゃんにきらいって言われちゃったからって、動揺しすぎー』
心の声だからくわえてても関係無いのか、支障なくぶつぶつ呟くモモに無抵抗で引っ張られるヘンリーが、馬車の外に姿を消して。
モモが再度、馬車の中に首を突っ込んできます。
『ドーラちゃん、ヘンリーさんにはあたしたちでよく言っとくから。わざとじゃないから、あんまり怒らないであげてね?』
「……モモが、そう言うなら」
わざとだなんて、私だって思ってないし。
きらいとか大きらいとか、その場の勢いというか怒りの表現であって、本気で嫌いというわけでもないし。
そうか、しかしきらいは言い過ぎだったのか?
ばかとかえっちとかそういうのだけだと下手すると喜ばせそうだと思って、これでも考えた結果なんだけど。
だとしたら、何て言えば良かったのか。
……まあいいか、もう済んだことだし。
ヘンリーも、少しは反省したらいい。
色んな意味で。
などと考えつつ、着替えを済ませて髪型
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