暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3いざ海鳴市へ〜Mission start〜
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鳴を上げてなのはの元へ向かおうとするけど、行く手をザフィーラに妨害される。

「私は似たようなものを以前見たことがあるから、何とか冷静でいられるだけ。それに出血していないところを見ると、肉体的なダメージがなさそうだし」

「ほう、以前に見たことがあると・・・。フライハイト、お前は何者だ?」

私の言葉を聞いてシグナムが私の正体に疑いをかけてきた。真は抑止力、今は人間、ただそれだけだ。

「騎士シャルロッテ。それ以下でもそれ以上でもなく、ただそれだけの存在」

「その幼さで達観しているのだな。だがもう少し子供らしくあっても良いのではないか?」

シグナムから距離を取る。

「十分子供らしいと思ってる。だからこそ、今のようにがむしゃらに戦える!」

今はそう思う。だから本心を告げた。

≪Schwarz Strom≫

“トロイメライ”の刀身に漆黒の影を渦巻かせる。狙うはこの一撃によるシグナムの撃墜・・・は出来なくても少しの間、動きを止めてくれればいい。そのまま伏兵の探索、打破へともっていく。そしてシグナムと交戦を再開する。

凶牙(シュヴァルツ)・・・波瀑刃(シュトローム)!」

放つのは漆黒の魔力波という津波。シグナムは「むっ・・・!?」この攻撃に成す術なく飲み込まれた。私はそのまま伏兵の探索に移ろうとしたけど・・・

「はあああッ!」

「シグナム!?」

まさかあれの中を突っ切ってきて、そのうえ反撃までしてくるなんて思いもしなかった。結構本気で撃ったんだけど。ううん。私がシグナムを甘く見過ぎてたんだ。

「油断したなフライハイト。確かに危なかったが、あの程度では私は墜とせん!」

ごめん、こうなったら任せるよ、ルシル。 

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

ヴィータとの戦闘に集中していると、ユーノが「なのはぁぁぁーーーッ!」と叫んだのが聞こえた。視線を移すと、なのはの体から腕が生えている上リンカーコアから魔力が奪われているという状況だった。

「ヴィータ、あれはなんだ? まだヴォルケンリッターというのが居るのか?」

「うっせぇ、だったら何だよ。それが判ったところでどうしようもねぇだろ!?」

俺に一撃も与えられないのがよほど不満なのか、殺気いっぱいでそう怒鳴り返してきた。馬鹿なミスをしてしまったものだ。もう少し周囲を索敵していればこうはならなかった。出血していないことを確認していることで何とか冷静でいられる。

(あれは転送か何かか・・・?)

なんらかの術式で空間を繋げて、リンカーコアだけを狙って取り出したのだろう。器用な真似ができる魔導師――いや騎士がいるものだ。見たところ肉体へのダメージの心配はなし。しかし精神面へのダメージは計り知
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