暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep2守護騎士ヴォルケンリッター〜Belkan Ritter〜
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「私もルシルもずっとなのは達と一緒に居ることが出来るわけじゃない。私の留学期間もあと少しだし、まぁルシルはどうか知らないけど。別れは必ず訪れる」

そうだ、いつかシャルとは別れなければならない時が来る。いつでも、いつまでもシャル達に手伝ってもらえると考えるのは間違いだ。
 
「・・・シャルちゃん、でも、でも!」

「安心して、なのは。本当に危ないと判断したらちゃんと助けるから。だから今は黙って見ててあげて」

シャルはなのはの頭を撫でながら優しい声でそう告げる。僕は2人が姉妹のように見えて、ずっと一緒に居られたらいいのに、と思った。

†††Sideユーノ⇒フェイト†††

赤い子と女の人が「カートリッジロード」と告げると、赤い子のハンマーが変形、女の人の剣からは炎が吹き上がる。その光景に「え・・・!?」戸惑ってしまうけど、それは一瞬のことですぐに対策を思考する。

(焦っちゃダメだ・・・! でも・・・)

だけど魔力が一気に増大していると判ったから、焦りが大きくなって上手く思考がついていかない。これまでの状態ですら後れを取ってる。そこで魔力増大。焦りが募る一方だ。

「紫電・・・一閃!」
 
女の人が炎の剣を構えて私に向かって斬り掛かって来た。あれはまずい、明らかに威力が高い。おそらく私の防御魔法で受けきるのは不可能だと判断。

「コード・エオロー!」

だからこそ、私はある手段を行使。左手の小指に嵌められた指環が光る。ルシルの魔術、確かルーンって言ってた術が施された指環だ。術式名を告げると蒼く輝く紋章が現れて、炎を纏った斬撃を防ぐ。

「なにっ!?」

それを見て驚愕する女の人は、それでもしばらくそのままの体勢で障壁を破壊しようとするけど、「むぅ・・・!」結局破壊できずに距離を取った。紋章が雪のように散っていくのと同時に私は“バルディッシュ”を振るって追撃する。

「はあっ!」

「くっ、はああっ!」

私のサイズスラッシュを剣で捌き、あちらも反撃として剣を振るってきた。

≪Defencer≫

速い。回避できる体勢じゃなかったから防御を選択する。バリアに衝突する剣。拮抗は一瞬で簡単に粉砕されたけど、バリアを破壊されながらも私は攻撃を受けることなく、何とか逃げ切ることが出来た。お互いが相手を見据え静かに佇む。女の人は私の指環を見ているようだ。

(良かった。ちゃんと使うことが出来た)

さっき使ったこの指環は半年くらい前、私とアルフの契約記念のお祝いとしてルシルがくれた物だ。銀のリングにルシルの“第四聖典”の形をした十字架が付き、そして4方と真ん中に嵌められた小さな丸い宝石が輝く指環。私の宝物だ。
真ん中の金色の宝石は私、右はオレンジ色の宝石でアルフ、左は青色の宝石で
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