暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep2守護騎士ヴォルケンリッター〜Belkan Ritter〜
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私に向いてしまっているから。
「はあッ!」
「ぐっ!? うああ!」
その女の人は半回転して、今度はアルフに剣を叩きつけた。アルフは咄嗟にシールドを張ったけど容易く破壊されて、私と同じように弾き飛ばされてしまった。
†††Sideフェイト⇒????†††
「らしくないなヴィータ。お前が苦戦するような相手ではないと思うが。何かあったか?」
「苦戦なんかしてねぇよ。ちょっと遊んでただけだ」
あたしを助けてくれたシグナムに、苦戦していたと言われたからつまらない言い訳をした。認めたくねぇけど、こいつらの強さは本物だった。あのままアイツが砲撃を撃っていたら墜とされるとはいかないまでも、それなりのダメージは受けていたって思う。
「それは済まなかったな。てっきり苦戦していたように見えたのだが、そうか遊んでいただけか。だが気を付けろ。ザフィーラがもう片方の対象に、撤退を余儀なくされるほどのダメージを与えられた」
シグナムはそんな信じられないことを言ってきた。ザフィーラが、負けた? そんなことあるわけねぇ。
「嘘だろ!? ザフィーラは今どうしてんだよ!?」
「落ち着け。今はシャマルのところへ行き、回復してもらっている最中だ。しばらくすれば合流できるだろう」
「・・・なんだよ、それくら――」
「あなたもその子の仲間ですか!?」
「あぁ?」
あたしらが話してる最中だっつうのに、さっきシグナムがぶっ飛ばした黒いアイツが(今ので墜ちないっつうことは、やっぱ強ぇな)、シグナムに向けてそう聞いてきた。ったく、うっせぇなぁ、しゃあねぇ。このままついでにコイツも・・・やっちまおう。
「シグナム。先にコイツらの方を片付けて、蒐集しちまおう。さっきあたしが潰した白いガキはまだ動けねぇみたいだしさ。コイツもあの白いガキと同じくらい魔力持ってるみてぇだし。今日は運が良いよな」
「ふむ、そうだな。だがザフィーラを退かせた騎士というのが気になる。手早く済ませよう」
「(ん? シグナムは今なんつった? 騎士・・・?)なぁ、シグナム、今――」
「来るぞ」
「あ〜もう! 人が大事な話をしてんだから邪魔すんな!」
話してる途中で割って入ってくるのはマナー違反だってことを知らねぇのかよ。
「私が黒衣の少女を相手にしよう。ヴィータはもう1人の方を頼む」
シグナムが勝手に決めちまったけど、その方が早くケリがつくだろうと思うから文句はない。
「判った。グラーフアイゼン、カートリッジロード」
「レヴァンティン、カートリッジロード」
≪≪Explosion≫≫
シグナムの言った騎士っつうのが気になるけど、今はこいつらをぶっ潰すのが先だ。
†††Sideヴィータ
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