暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep2守護騎士ヴォルケンリッター〜Belkan Ritter〜
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ら私のところへと来てくれるか、念話で連絡してくれるくらいはあると思う。それがないということは、シャルちゃんにも何かあったんだと思うのが普通だ。
「私、自分のことだけで精一杯だったから、どうしよう・・・」
「大丈夫だよ、なのは。ルシルがシャルと組んだらそれこそ無敵だよ」
ユーノ君は少し顔を背けて、引きつった笑顔でそう言ってくれた。今の私には安心できる言葉だけど、ルシル君と向こうで何かあったのかな?
「えっと、それよりあれは誰なの? どうしてなのはやシャルを襲ってきたのか解かる?」
「ううん。ごめんね、解からないの。急に襲ってきたから何とかしないとって思ったんだけど。でもね、ユーノ君。あの子が使ってるデバイスって、シャルちゃんのデバイス・トロイメライと同じみたいなんだ」
シャルちゃんとあの赤い子が使っているデバイスが同じカートリッジシステムっていう機能を持つことを話す。そうしたらユーノ君は「シャルと同じ? だったらベルカの魔導師、いや騎士なのか?」って驚いていた。
「いやでも・・・それなら一体どうしてこんな辺境世界に居るんだ?」
そう言ってユーノ君は考え事を始めた。
†††Sideなのは⇒シャルロッテ†††
“トロイメライ”の刃先を背後の相手に向けると、そこに居たのは12枚の剣の蒼翼アンピエルを背にしたルシルだった。そして左手には2mほどの漆黒のケルト十字架型の杓杖、“第四聖典”が握られている。
(グングニル・レプリカは質量兵器に抵触する可能性があるからってことで、使用できなくなったって言っていたっけ・・・)
ううん、今はとにかく「ちょっと、なんでここに居るの、ルシル!?」あまりの予想外の展開に、ついついそう怒鳴ってしまう。けどルシルはそんなことを気にしない様子で返事をしてきた。
「ん? なんでって裁判が終わったのを連絡しようとしたんだが、繋がらない上に結界まで張ってあったから来たんだよ。それでフェイト達はなのはの元へ向かわせて、俺は君の元へと来たというわけだ。それよりシャル。砲撃後も油断せずに周囲に気をかけないのはまずいだろう?」
「はぁ!? 見てたなら援護くらいしてよ! 私が慣れない魔法に苦戦してたの知ってるでしょ!?」
ルシルはどうやら私とザフィーラの戦いをただ見ていたらしい。それなら援護の1つくらいはしてくれてもいいのに。まったく、空気を読んでほしい。
「いや待て。以前の契約の際に援護したら滅茶苦茶怒っていたじゃないか。“騎士の決闘に横槍入れるなんて信じられない”と。だから今回は黙って見ていたのに、その理不尽な怒りを向けられる覚えはないぞ」
ルシルと組んで2回目くらいの契約の際に、確かにそんなことがあった。生前から引っ張っていた苦手意識と敵対意識がまだ残
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