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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第29話 戦友との再会
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を特に人間界で溶け込めてなく、尚且つ人間を襲うような妖しを学園に引っ張ってきてくれというものだった。
『なるほどね… それならかまわない。バチバチに働けって事じゃなさそうだし、何よりココなら安心できるしな』
(下手に痛めつけるだけで終わったら逆切れして人間を襲うようなやつも増えるかもしれないし…)
その気がありそうな妖は徹底的に痛めつけたので、今までは特に問題なかった。
そして、その方法が本当に…正しいかといわれれば…素直にうなずけない。
(力で抑えて…従わせるやり方。それは真の理想とはいえないから。)
そう…力で…恐怖で抑制しては、思想を植えつける今の現状では、仮に全員をココに入れられたとしても……本当の意味で解決はしないだろうから。。
「ふふふ 君はそういってくれると信じていたよ。では 期待している。この学園にはいつ来てくれてもかまわないし、VIPカードも渡しておこう、これがあれば怪しまれたりしないからな… 先ほどのようなトラブルも起こらなくてすむ。」
おそらく公安委員との絡みを言っているのであろうか。
『……ありゃ!ばれたか… やっぱり…そりゃそうか。……何だか悪いな ココに来ていきなり暴れて。』
ジャックは素直に謝罪した。
向こうも十分悪いとは思っているようだけれど。
「いや 問題ないさ。公安(かれら)の行動は特に近年は目を見張るものがあると思っていたしな。だが、やる事が多すぎて手が回らなかったんだ。これで少しは落ち着いてくれれば ありがたいが、まあ無理だろうな。血の気の多い連中だから。」
(……分かってるなやっぱ。)
ジャックは御子神の返答で想う。
さすがは理事長、実際に数年後に新聞部と公安の問題事件が発生するから、あながち外れでもない。
『良いなら良いさ。じゃあ 俺はまた人間界へ行くとするよ。実は温泉旅館に行きたかったんだ。』
冗談ではなく本気である。
前世の日本人の血がそうさせるのか…?
解らないけれど、ジャックは、温泉LOVE!なのだ。
「ふふふふ… 温泉か それはいいな。わかった。ではいつでも来てくれ。期待している。」
『ああ、まあ…任せておけ。』
そして…理事長室の扉の前まで行き…
戸をあけようとした時…
『…後…なんだ…その久しぶりに会えてよかったよ。……戦友。』
自然と…そう言葉が出た。
「ああ、私も同感だ。」
二人とも…昔の事を思い出していた。
共に戦ったあの時の事を。
御子神は、確かに失ったと思っていた友とまたこうして会えた事に、感謝していた。
ジャックと御子神は共に握手を交わし。
ジャックは理事
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