七話
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いやむしろ銀河1教室と言うものが似合わない人間がいるとすればこの女だろう。
ファンが見たら泣いて喜ぶだろう制服姿に身を包んでだ。
「なっ!何でお前が!」
「いいじゃない!一度学校ってものに行ってみたかったし…」
「だからってお前なぁ!」
「コラコラ小島先生。生徒にお前はいけませんよ。」
担任の教師に、怒られた。バリーはあくまで教育実習生だ。
「グッ…で、では!ノームさんと、仲良くやっていきましょうねー」
しかし、動揺は隠せない。
声が震えていた。
「アルト…どうなってんだよこれは…」
「俺にもわからん…」
昼休み、いつもの階段で、アルト、ミシェル、ルカ、ナナセ、ランカのいつものメンバーで食事をしてると、自然とシェリルの話題になる。
「全く…しばらくこっちにいるからって…」
「それより今はどこにいるんだよ銀河の妖精様は」
「ふーん…意外と普通ね…」
「そんなにすごいところに見えたか?」
「それはね…SMSのパイロットが四人もいるところだもん。なんか特別なことしてるのかなって…」
バリーは、担当の実習生として、昼休みに、転校生、シェリルノームの案内役を任されていた。
「別にココが特別な訳じゃねーよ。それより…なんでパイロットコースを選んだ?」
もっともな疑問だが、いたってシンプルだ。
「なんでって…学校ならどこでもよかったのよ…いまさらアイドルコースなんて必要ないしね!」
「アルトがいるからか?」
核心を突いたつもりだ。シェリルはアルトのことを…
「関係ないわ!アタシはアタシ!」
そう言うと、スタスタと歩いていってしまった。
何なのよこれ…
アイツにアルトのこと言われるとなんだか…
胸の奥がざわつくと言うか…なんだか…
「ハッ!それはないわね。お笑いだわ。」
バリーが職員室にて、書類をまとめていると、携帯が不意に鳴った。
『仕事が終わったら連絡しなさい!』
シェリルからだった。
「こっちの都合完全無視かよ!」
思わずツッコミを入れたくなるほどのシェリルっぷりだ。
数十分後に正門に姿を現したバリーを迎えたのは制服ではなく、私服に身を包んだ
シェリルだった。
「遅い!」
ここもシェリルらしい。
「お前なぁ俺だってすぐに仕事…」
「バイク乗せてよ!」
人の話を聞かない。シェリルの悪いところだ。
「アイサーお姫様。」
これはもうO.K.するほかない。
バリーの愛車は二人を乗せて、あの丘へと走っていった。
「
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