暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
2nd Episode:
夜天の主と雲の騎士
Ep1冬空に来たるは襲撃者〜Reunion〜
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で弾いては回避を繰り返しながら、また私に向かって来る。

風牙烈風刃(ヴィントシュトゥース)!」

≪Windstoβ≫

魔法へと変化したこの風圧の壁を叩きつける術式でザフィーラを吹き飛ばそうとしたけど、その巨体の所為で少しの距離しか離すことが出来なかった。

「トロイメライ、カートリッジロード」

≪Explosion≫

カートリッジ1発を消費して、いつでも砲撃を放てるようにしておく。さらにザフィーラとの間合いを開けさせるためにさらに誘導弾を使う。

「ロイヒテン・プファイル・・・発射(フォイア)!」

≪Jawohl≫

足元に集中して放つけど、ザフィーラは物凄い勢いで前進しての回避という行動を取って、そのままタックルしてきた。もちろん馬鹿みたいに受けるつもりなんてないから横っ飛びで回避して、振り向きざまに一撃与えようと行動に移そうとした時・・・

「しまっ・・・!?」

ここに来て馬鹿なミス。路に転がっていた小石を踏んづけてしまい、バランスを崩してしまった。その一瞬の隙を見逃すはずもないザフィーラは、さらに勢いをつけたタックルを私へと直撃させた。

「あ゛・・・っ!?」

バリアジャケット越しに伝わるシャレにならない衝撃。そのまま吹き飛ばされながらも、距離が開いたことで砲撃を放つ準備。意識が飛びそうだけど、詰めは誤らない。

「グランツ・・・フォーゲル!」

“トロイメライ”を横一線に振り抜き発動するのは、真紅に輝く鳥の形をした砲撃魔法。ザフィーラはそれに驚き、防御か回避かに移ろうとするけれど間に合わず直撃した。私は着地して、念のために魔法の発動準備をしておく。“トロイメライ”から使用済のカートリッジが排出されて、キンと地面に落ちた音が響く。土煙が次第に晴れていき、そこにいるはずのザフィーラの様子を見ようとするけど・・・。

「・・・っ!? いない! 一体どこに・・・!?」

周囲を見渡すけどどこにもいない。ふと空に気配を感じて、見上げてみる。そこには狼形態に戻っていたザフィーラが居た。

「あのタイミングで避けられた・・・?」

いや違う、きちんと入っているみたい。直撃だけは避けられたみたいだけど、それなりのダメージは与えられた。ま、あのタイミングでの砲撃で、無傷で済まされたとあってはヘコんでしまうけど。
ザフィーラは少し私を見たままだったけど、何も言わずに去って行ってしまった。その行動に妙な胸騒ぎをして、なのはに念話を通してみる。だけど、なのはからは一切返事がない。

「しまった。何で早く気付かなかったわけ私!? なのはの方にも、アイツの仲間が襲いに行ってるってこともあるじゃない!」

私はすぐさま追撃をかけるために、飛翔術式である真紅の片翼アインス・ル
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