暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
2nd Episode:
夜天の主と雲の騎士
Ep1冬空に来たるは襲撃者〜Reunion〜
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かお前は、騎士なのか・・・?」
私のデバイスを見た蒼い狼が驚きながらそう聞いてきた。確かに生前は騎士だったし、今でも騎士だと思ってる。私は「ええ、一応は」とそう返事をすると、蒼い狼は深く考える素振りを見せる。そして顔を上げて私をじっと見て、口を開いた。
「よもや敵対するのが同郷の騎士とは。こうなれば我とて手加減はせぬ」
同郷の騎士? 意味は解からないけど、そう呟いた狼が筋骨隆々な大男へと変身した。けど私は男の頭についた犬耳に少し笑いがこみ上げてしまう。だけど何とか耐える。アルフなら可愛いんだけど、筋肉質な大男が犬耳尻尾ってどうなのよ。それはともかく私の騎士発言でさらに闘志を燃やしてしまったようね。困ったものだけど仕方ない。相手が言うように手加減なしで戦うだけよ。
「ならこっちだって手加減しないから。騎士シャルロッテ・フライハイト、参ります」
「名乗られたのであれば名乗り返すのが礼儀、か。ヴォルケンリッター、盾の守護獣ザフィーラだ」
さぁ、お互い名乗りを上げた。決して後には引かない決意を固めた決闘の開始だ。
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
家から遠く離れて、とあるビルの屋上へと来た。周囲を見回して私に向かって来ている人を待ち構える。
≪来ます≫
“レイジングハート”の警告に、私は身構えていつでも行動に移れるようにする。そして夜空の向こうに一点の閃光。それはよく見ると・・・
≪誘導弾です≫
そう、“レイジングハート”の言うとおりそれは赤い魔力弾。私は直撃直前にシールドを張って防ぐけど、それに気を取られすぎて後ろから迫って来ていた女の子にギリギリまで気付かなかった。
「テートリヒ・・・シュラーク!」
「っく!」
――ラウンドシールド――
ハンマーのようなもので殴りつけてきた赤い女の子の攻撃を、私は右手にシールドを作り出して防ぐ。けど、そのあまりの威力に完全には防ぎきれなくて、ビルの屋上から吹き飛ばされてしまった。落下しながら私は“レイジングハート”を起動させる。
「レイジングハート! お願い!」
≪Standby, ready, setup≫
変身を終えると同時にディバインシューター2発を発射。追撃して来るあの赤い子の攻撃を回避しながら話し掛けてみる。
「いきなり襲いかかられる覚えはないんだけど!? なんでこんなことをするの!?」
でもその子は私の質問に答えなくて、左手の指の間に鉄球のようなものを2つ挟んだ。
「教えてくれないきゃ判らないってば!」
私は変身後に放っておいたディバインシューター2発を操作して、あの子の背後から奇襲を仕掛ける。咄嗟にそれに気付いたあの子は1発は避けて、もう1発はハンマーのようなデバイスで弾
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