最初の夜に
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》の答えを知って居るかのように……。
何もかもが酷く曖昧で、既に此方と彼方との境界線すらはっきりしなくなっている。
そう、何処から何処までが、彼の護ろうとした世界なのか。
そして、何処から何処までが、目の前の青年が創り出そうとした世界なのかすら、今では分からなく成って居たのだ。
「救い出したくはないか」
青年の言葉。それは、熟れた果実の如く甘く淫靡。
そして、抗いがたい魅惑を帯びたその問い掛け。
少女は、真っ直ぐに青年を見つめた。
かつての彼女がそうしたように。
かつての彼女が、そうするしか方法が無かった時のように……。
そうして…………。
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