初めてのフリーライフ
第6話
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のがこの城で一番強かった男なのだろう。しばらく経っても誰も襲いかかって来なくなった。部屋の片隅で気配を消して見つからない様にしている。襲って来ないのなら見逃しましょう。
おや、転移で逃げようとしている様ですね。死霊秘法を再度開き、隔離結界を発動します。これで逃げるには死霊秘法を破壊するしかありません。破壊出来ると良いですね。さて、今の魔力のおかげで大体の道は分かりました。そちらに向かう道すがら罠によって身体はボロボロになりながらも再生を続けているので全く問題はなく、目的の場所まですんなりと来れた。
「さあ、化け物達よ滅される時が来たぞ」
ドアを蹴破った先には未だに転移を試みようとする奴らと僕の目的の人を見つけた。目的の人物以外が何かをする前に銃剣を突き立てて首を刎ねる。
「ヴァレリー・ツェペシュで間違いないな?」
「私を殺しに来たんですか?」
「いや、救いに来た。ギャスパーに頼まれてな」
聖書を開き、転移の術式を発動させる。聖書の頁が飛び散り、僕と彼女を包み込む様に飛び交う。次の瞬間には冥界にある僕の屋敷に到着する。ニトクリスの鏡を解除して本来の姿を曝す。
「さて、改めて自己紹介をしよう。僕は木場祐斗、ギャスパーに頼まれて君を攫わせてもらったよ。ちなみにギャスパーは部屋を出て左の一番奥にある部屋に居るよ」
そう言うとヴァレリーは部屋から駆け出していった。
さて、そろそろ今回のことについての説明をしよう。
事の始まりはリアス様が新しく眷属として連れて来たギャスパー・ヴラディの生涯を聞いて、少しイライラしていたのだ。軟禁するならそれなりの対応という物があるからね。そして停止世界の邪眼という神器を暴走させてしまうギャスパーもグレモリー家は軟禁すると言うから、ついつい軟禁されている部屋から攫って僕の屋敷に招かせてもらった。
ギャスパーの停止世界の邪眼を調査した所、僕が頑張ればどうにか出来そうだったので彼を外に出す為に一人残った幼なじみの少女ヴァレリー・ツェペシュを救う対価に研究に付き合ってもらうことにしてルーマニアに殴り込みに行っていたのだ。ギャスパーを攫った件に関しては僕の方でなんとかするとサーゼクス様に報告しておいたので問題無い。
いやぁ、それにしても疲れました。全身を焼かれる感覚は何時になっても慣れないですね。ある程度の耐性は付き始めていますが、普通の悪魔よりはマシ程度ですからね。それはともかく、今日奪った命達の為に祈りを捧げるとしましょうか。
ヴァレリーを拉致して来てから半年、ギャスパーの神器を制御することに成功した。とは言ってもON/OFFを完璧に行えるだけなのだが、それでもギャスパーは何時か自分だけしか動
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