スーパーロボット大戦OG外伝
0474話
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だ治療中であって治療は完了してないんだが。
「……取引、と言ったな。ならばその取引を受けた場合、私が支払うべき代償はなんだ?」
よし、上手く掛かってくれたか。こうして何を条件にしているのかを聞いてくる以上は、ある程度はこちらの言い分を信用し、あるいは縋ろうとしていると見てもいい筈だ。
「そう難しい話じゃない。治療が完了したらフィリオ・プレスティにはシャドウミラーに数年間所属して貰う。それが条件だ。あぁ、フィリオ・プレスティが兵器としてのテスラ・ドライブについてあまり積極的でないのは知っている。恐らく最初に任せるのは武装が殆どついていない宇宙艦に取り付けるテスラ・ドライブの開発になるだろう。ただ、言うまでも無いが俺達シャドウミラーは武力集団だ。嫌だろうが何だろうが兵器としてのテスラ・ドライブも開発して貰う事にはなる。その条件を呑むのなら病の治療に手を貸す。……どうだ?」
リオンを開発し、テスラ・ドライブの小型化についても実現したフィリオ・プレスティだ。出来れば俺の新型機に使う新型のテスラ・ドライブの開発もして貰いたい。
「……」
俺の言葉を聞き、眉を顰めて考え込むスレイ。何しろ、自分が敬愛する兄の事なので迂闊に選択する事も出来無いのだろう。……なら、こっちの手札を1枚使うか。
「まぁ、いきなりフィリオ・プレスティの治療が出来る……と言ってもそう簡単には信じられないか。なら、どうだ? 一度俺達シャドウミラーの本拠地に来てみるか? そしてその本拠地を見て、俺達を信用出来るようならフィリオ・プレスティの説得をして貰いたい。……これが俺の出来る最大限の譲歩だ。これで駄目なようならこの取引は無かった事にさせて貰う」
「……分かった。お前達の本拠地とやらに行き、自分の目で確認しよう。だがその前に1つ聞かせて欲しい。何故そこまでして兄様を救おうとする?」
「色々と理由はあるさ。だがその中でも最も大きい理由は、やはりフィリオ・プレスティの科学者、技術者としての才能だな。リオンを開発し、テスラ・ドライブの小型化や高性能化したその能力は捨てがたい」
やはり自慢の兄なのだろう。フィリオの事を褒めると、微かにではあるが俺に向けられている険しい視線が和らいだように見える。
「兄様の件は了解したが、私はお前達の組織に所属しなくてもいいのか?」
不意にそう尋ねられ、意表を突かれる。正直シャドウミラーは人数が足りていないだけに、腕の立つスレイが所属してくれるのなら嬉しい限りだが……
チラリ、とミツコの方へと視線を向ける。
「スレイはこう言っているが、現在の雇い主としてはどうなんだ?」
俺の言葉に少し考え込むミツコ。今、その頭の中では激しい損得勘定がされているのだろう。イスルギ重工としてもプロジェクトT
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