話数その21 意味もない
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
誰にだって苦手科目はある。どんな天才だとしてもそれは同じであり、周りから見て高得点だったとしても、本人の他の科目と比べたら低かった……なんて事もありうるのだ。
当然、天才なんかでは無い晋にも苦手科目があり、ダルいからとそれを遠ざけてきた。……彼は、それを今後悔している。もっと勉強しておけばよかったと、せめて単語ぐらいは分かるようにしておけばよかったと―――――
「And I'm sorry, but where can you'd Kuo is school?」
「Please tell me, you can get lost」
「……」
メッシュを入れた青い髪の少女と、ツインテールの日本人のような少女から質問と思わしき言葉を受け、晋は思った。
さっきから2回ほど逃げたのだが、何故かこの二人は晋を逃がすものかと追いかけてくるのだ。大方、話を聞いてくれた人が自分以外に居なかったからであろうが、晋にとってはダルいにも程がある。
「Apparently, you ought to know the place if? Would be student」
「We're really in trouble, ask!」
「……」
必死なのは彼女達の様子を見れば分かるのだが、如何せん言語が理解できない為、晋は回答不可能状態となっていた。顔を押さえて悲痛そうな表情をする晋に、彼女達は言葉を掛ける。
「Are you all right?」
「How Once you have a little rest if a headache?」
「……ペラペラ喋るな……っ」
おそらく心配してくれているのだろうが、晋にとってそれは頭痛の元を更に増やす物にしかならなかった。
そして、覚悟を決めたのか、何処からともなく球体を取り出し―――
「……Do not speak English…!」
自信が覚えている、数少ない英単語と共に地面にたたき付けた。叩きつけた地点から煙が大量に上がり、視界を遮ってしまう。俗に言う“煙玉”を晋は使ったようだ。
「Smoke screen!? Does he ninja way!?」
「It is great! Japan ninja Nantes was still!」
(……だから英語喋るなっての…!)
愚痴りながらも、晋はその場から脱出する事に成功した。
しかし彼女達が、晋の嫌いな“ダルい事”を運んで来ていたとは、晋は気付くことすらなかった。
「…Well, the - the grace to StrayLamb〜…」
「Whether, your m
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ