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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第29話 母上が交渉?本当に大丈夫?
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か言い争っていたけど、私には関係なし。
私が護衛と行程について最終確認を終えると、1人の男が私を待っていた。金髪碧眼の優男で、その顔には柔和な笑みを湛えている。最近までディーネの母親を探していた、ファビオと言う男だ。歳はまだ17歳になっていないと言うから驚きである。
「奥様。今回は長年の胸の痞えを払っていただき、誠にありがとうございます」
「気にする事は無いわ。家族の事ですもの」
「いえ、やはりお礼を言わせていただきます。ミレーヌ様の事は残念ですが、ディーネ様が生きている事は伯爵様にとって、どれだけの救いになるか……」
ファビオの顔から柔和な笑みが消え、真剣な表情になった。
「ミレーヌ様のご実家には、今は亡き両親の店も世話になっていました。調査の名目で金目の物を奪って行った神官達には、今でも怒りを感じています。このご恩は、一生かけてもお返しする所存です」
この少年の言葉に嘘は無い。その調べは付いている。しかし、全てでは無い。
「……良く言うわ。ミレーヌの行方を調べる為に、故意にモンモランシ伯の秘密をバラしたくせに」
「ッ!! ……気付かれていましたか」
「もう少し慎重になる事ね。でも、あなたが捜索に携わったのは、年齢から見て長くとも1〜2年位の話でしょう。そんな短時間で、ドリュアス家に辿り着いた事は評価しているわ。思い切りの良さも含めてね」
「ありがとうございます。そして改めて、御恩をお返しする為忠誠を誓います」
私はファビオの顔を真直ぐ見て、大きく頷いた。
「期待しているわ。貴方も早く竜籠に乗り込みなさい」
「はい」
ファビオの返事を確認すると、竜籠の側に居るギルバートとアナスタシアの所に移動した。
「ギルバートちゃん。アナスタシアちゃん。行ってくるわ」
「行ってらっしゃいませ」
「行ってらっしゃい」
「行って来ます」
私とディーネが軽く手を振ると、竜籠が浮かび上がった。
竜籠が浮かんでいた時間は、1時間と少しくらいだったろうか? モンモランシ邸に到着した。竜籠から降りると、いきなり声をかけられた。
「シルフィア!!」
声がした方を向くと、そこにはモンモランシ伯夫妻とモンモランシーが居た。モンモランシ夫人が、手を振っている。
「久しぶりねコレット」
「シルフィアも久しぶり」
モンモランシ夫人のコレットも、再会を喜んでくれているようだ。私に続いて降りて来たディーネを確認すると、モンモランシーも喜びの声を上げた。
「お姉さま」
「久しぶりですねモンモランシー」
私とコレット、ディーネとモンモランシーが、それぞれ再会を喜び合う形になったので、モンモランシ伯はあぶれ
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