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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第29話 母上が交渉?本当に大丈夫?
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にあると公になり王宮内での発言力を失った。
更に焼跡の金庫の中には、20万エキュー有る筈の金が綺麗サッパリ消えていた。この所為で早急な根回しが出来なくなり、事態をより悪化させた。しかも盗む事が出来たのは、状況から見て最も信頼していたペドロだけだ。もはやペドロは信用出来ない。ペドロもその事を自覚しているのか、雲隠れしてしまった。一部の隠し財産の無事は確認した。が、回収を任せられる信頼できる者が居ないのが現状だ。よって手元に金が無い。
この状況で一番不味いのが、護衛として雇っている傭兵達である。次々に辞めて出て行ってしまう。在りもしない噂話付きでだ。金が出せない状況と噂の所為で、傘下の者達もドンドン減っていくのは当然だ。お陰で私に成り変わろうとする愚か者が出てきて、私の地位も危ない状況だ。
「……だが」
目の前にある書類に、口元が歪むのが自覚できる。
「ドリュアス家の開拓を確実に失敗させ、私の元に大金を運んでくれる魔法の紙だ!! これさえ有れば、私はまだまだやり直せる!!」
リッシュモンが借りている部屋からは、不気味な笑い声が夜な夜な響いていたと言う。
−−−− SIDE リッシュモン END −−−−
−−−− SIDE シルフィア −−−−
竜籠が目の前に到着した。これで今から、モンモランシ領へ向かう事になる。竜籠に乗り込むのは、私とディーネそして……ファビオだ。他にも護衛の騎獣乗りが2人居るが、ギルバートとアナスタシアは今回はお留守番である。
「母上。大丈夫ですか?」
「何を心配しているの? 私に任せておけば大丈夫よ。それとも、ギルバートちゃんから借りた道具袋の心配でもしているの?」
話しかけて来たギルバートに、即答で返事を返す。しかしギルバートは、首を左右に振ってから口を開いた。
「母上。くれぐれも感情的にならない様お願いします」
「うん。カッとなったらダメだよ」
ギルバートだけでなく、アナスタシアまでそんな事を言ってきた。私は実の子供に、信頼されてないのだろうか? 正直に言って、かなり凹む事実だ。
「大丈夫よ。絶対にへましないわ。私の事信用できないの?」
「はい」「うん」
ギルバートとアナスタシアが即頷いた。ディーネだけは、関係無い振りをしている。
(教育の仕方間違えたかしら? 帰ったら、思いっきり鍛え直そう)
私が何か考えているか分かったのか、ギルバートとアナスタシアが抱き合い、青い顔をしながら震え上がっている。
(……うん。兄妹で仲が良いのは良い事かな。ついでに、後ろで苦笑いしているディーネちゃんも同罪かな? うふ……楽しみ♪)
私が向けた視線に気付いたのか、ディーネの顔色が変わった。その後3人で何
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