デュエルペット☆ピース! 第4話「SIN」(後編)
[17/22]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
妻となって黒の少女を襲った。
闇アズ
『ぎゅぁぁぁぁ!』
全身を魔の稲妻に焼かれ、偽りのデュエルフォームがぼろぼろに焼けちぎれる。瀕死の少女が倒れ込み、四肢が痙攣した。
・闇アズサ LP:3300→800(−2500)
闇アズ
『ぁぅっ……ぐぅっ……』
限界がすぐそこまで迫っているというのに、アズという一個の魂への執着だけで、なおも闇アズサは立ち上がった。
闇アズ
『いや……いや、いやイヤイヤいぁぁぁっ!』
夜空に向けて、黒の少女が吠える。その緑の瞳からは、涙が伝い落ちていた。
闇アズ
『きえたく、なぃ……アズ……に、わたし、はぁっ……ぁ、アズに、なるぅっ!!』
闇アズサの輪郭がとうとう揺らぎ始め、アズとしての身体と、闇色の液体との間を行き来し、混濁する。追い詰められた闇アズサ―――シャアラは、痙攣する身体を鞭打ち、足元で魔力を炸裂させて、反動で飛び出し、フィールドを駆け抜けてアズに襲いかかった。
ナコ
「あのヤロォ! 何する気だ!」
ガーネット
『……大丈夫よ』
ガーネットのそのセリフは、アズの瞳が、それすら見越していたからこそのもの。
跳びかかるシャアラの身体が、アズが展開したライフバリアによって止められる。アズのライフは未だ4000、全く消耗していなかったのだ。瀕死のシャアラには、バリアを砕くどころか、傷一つつけることすらかなわない。
衝突の反作用によって、半壊したシャアラの身体が弾き飛ばされ、地面に叩きつけられた。なおも起き上がり、再び襲かかろうとするシャアラに対して、アズは手向けの言葉を投げかける。
アズ
「さよなら、もう一人の、わたし」
同時に、アズの足元に伏せられていた罠カードが発動した。
ACTIVATE!
《エクシーズ・リボーン》:モンスター・エクシーズ特殊召喚
SPECIAL SUMMON!
《デュエルナイト・セイバー》ATK:2500・★4・ORU×1
再び跳躍しようとしたシャアラの背後に、大剣を掲げた白の魔剣士が立っている。気づいた時には、目前に振り下ろされた大剣の刀身があった。
―――ゆるして、アズ。
最後にそう思ったのは、果たしてどちらのアズであったか。
両断されたシャアラの身体が完全な闇に還元され、夜風に流れて溶けていった。
DIRECT ATACK!
《デュエルナイト・セイバー》ATK:2500 ⇒ 闇アズサ
・闇アズサ LP:800→0(−2500)
【決闘終了 勝者:小鳥遊アズサ】
デュエルフォームを解除し、アズが元の姿に戻る。白と黒、二人の魔剣士の姿も、同時に消滅していった。
最後にシャアラが立っていた場所に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ