デュエルペット☆ピース! 第4話「SIN」(後編)
[16/22]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
・☆8
闇アズ
『あぁ……そんな……』
アズ
「わたしもこのカードを使えるということは……あなたもわたしも、「アズ」であったという証明です。でも……それでも言わせてもらいます!」
アズが右の人差し指を、まっすぐに闇アズサに突き付けて、高らかに言い放った。
アズ
「消えなさい! 偽物のアズよ!」
同時に、黒の魔剣士の剣が強烈な闇の魔力の力場を生じさせる。空中に浮かぶ巨大な姫君が、その力場に引き込まれて地上に墜落し、膝をつく。青い稲妻が姫君を包み込み、デュエルピースの魔力が、禍々しき魔剣にみるみる吸収されていく。
アズ
「ナイトメア・セイバーは、リリースしたモンスターのORUの数×500ポイントの攻撃力を、相手モンスターから吸収できる! デュエルナイト・セイバーが持っていたORUは6つ……よって、シャアラから3000の攻撃力を吸収します!」
ACTIVATE!
誘発《ナイトメア・セイバー》:ATK3000吸収
《ナイトメア・セイバー》ATK:2500→5500(+3000)
《DP. 05 翡翠の悪夢を語る姫》ATK:6000→3000(−3000)
闇アズサ
『こ、攻撃力が逆転するなんて、そんな……ウソぉっ!!』
アズ
「バトルフェイズへ! フェアリー・チア・ガールでダーク・グレファーを攻撃!」
ATTACK!
《フェアリー・チア・ガール》ATK:1900 ⇒ 《ダーク・グレファー》DEF:1600
チア天使のポンポンから光がはなたれ、全身黒の戦士は一瞬のうちに蒸発してしまう。
アズ
「ナイトメア・セイバーで、シャアラを攻撃!」
黒の魔剣士がアスファルトを蹴った。力の半分を吸い取られてしまった姫君は、魔剣士との圧倒的な体格差にもかかわらず、もはやまともに戦う意思を見せない。ただ、魔剣士の突撃を押しとどめようと、腕を前に伸ばすのみ。その腕を、ひじの部分で魔剣士が斬り捨てる。切断された黒い二本の腕が、大地に転がった。
剣たる少女が跳躍し、不具となった姫君の脳天から、星空を背景に大剣を掲げて急降下を始める。
ATTACK!
《ナイトメア・セイバー》ATK:5500 ⇒ 《DP. 05 翡翠の悪夢を語る姫》ATK:3000
アズ
「斬り捨てよ! ダークフェアリー・ブラックアウト!」
―――ざぁんっ!
一閃、後に、着地する魔剣士。そして静寂。
不意に、姫君の脳天から股下まで、一本の縦線が入った。否、その線は線に非ず、両断されたことで見え隠れする、姫君の背後の空間であった。
―――ぎゅぁぁぁぁぁ!
二つに分かたれた姫君が、獣じみた断末魔とともに、大爆発する。そして、消滅したデュエルピースは、闇アズサそのもの。同じ痛みが、稲
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ