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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第4話「SIN」(後編)
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いく。
 霧の中から、アズと委員長の姿が現れる。続いて、フィールドにて相対する、アズの魔剣士と、闇アズサの異形の姫君のデュエルピース。そして最後に、姫君の後方、四つん這いになって荒い息を吐きながら苦しむ、満身創痍の闇アズサの姿があらわになった。

ナイト
『アズ……!』

 パートナーが浮遊術を使い、アズの肩に寄り添った。

ナイト
『アナザーデュエル、勝ったんだな!』
アズ
「はい! 委員長さんのおかげで! ナイトは、大丈夫ですか?」
ナイト
『もちろんだ! このまま一気に畳み掛けよう!』
委員長
「ったく……俺は無視か……」

 委員長は浮遊する白獅子を引っつかみ、引き寄せた。

ナイト
『うわっ! 何をする少年!』
委員長
「……後は頼むぞ、似非ライオン」
ナイト
『わかった、任せろ……!』

 同じ少女のために奮闘する男同士、通じ合うものがあったのか―――それは定かでないが、委員長はそれだけ言うと白獅子を解放し、アズに目配せしてから後方へ下がった。アズは、微笑みを向けて少年を見送ると、ナイトとともにもう一人の自分に向き合う。

闇アズ
『く……負けるなんて……うそ……!』

 ゆっくりと闇アズサが立ち上がるが、よろよろと、今にも倒れそうな状態であった。

アズ
「アナザーデュエルはわたしが勝利しました! よって、勝者と敗者はそれぞれの賞と罰を受け取ることになります……! 敗者のあなたは、シャアラのORUの数×1000、つまり4000のライフを失う……!」
闇アズ
『ひっ……! う、ぃぎゃぁぁぁっ―――!』

 フィールドの異形の姫君が、闇アズサの命を吸引していく。ダメージではなく、命そのものを収縮させられる効果のために、ライフバリアを張ることすら許されず、闇アズサが悶絶してアスファルトの上を転げまわった。

・闇アズサ LP:7300→3300(−4000)

 吸引が終了すると同時に、姫君のORUから光がはなたれ、アズのデッキにその光が吸い込まれていく。デッキトップの4枚が、とりわけ強い光を放った。

アズ
「そして勝者は、ORUの数、つまり4枚のカードをドロー!」

 アズが光るデッキトップをまとめて引き抜く。

DWAR!
・アズ 手札:4→8

ナイト
『一気に手札8枚! これで!』
ナコ
「よっしゃぁ! あれだけ手札がありゃ、アズの勝ちで決まりだ!」

 倒れていた闇アズサが、忌々しげな表情で立ち上がる。そこに宿る憎悪は、もはや「アズ」とは呼べない有様になっていた。

闇アズ
『ぐっ……いや……このまま負けるなんてぇっ! リバース・マジック、オープン! 装備魔法《巨大化》! これをシャアラに装備!』
ナイト
『《巨大化
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