デュエルペット☆ピース! 第4話「SIN」(中編)
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の力。シャアラの効果を教えてあげる。ORUを持つシャアラが特殊召喚された時、その時点でのデッキを使って、デュエルをするの。デュエルの中で起こる、もう一つのデュエル。アナザーデュエル、かな』
「そんな……デュエルの中でデュエルをするなんて……」
『アナザーデュエルに勝つと、シャアラのORUの数だけドローできる。負けると、ORUの数×1000のライフを失うの。すごいでしょう? つまり、今から始めるアナザーデュエルが、デュエルの決着を大きく左右するの』
「それって……ORUは4つで、わたしのライフは4000だったから……アナザーデュエルに負けたら、4000ダメージ……その時点でわたしの負け……?」
『そうです。でも、わたしのライフは7300でしたから、負けてもまだチャンスはありますけどね』
闇アズサが、シャアラではなく「アズ」の口調へ戻る。
「あなたはこの展開を見越して……ライフ回復のカードを使ったんですね……!」
『その通りです。だって、どうしても「アズ」になりたかったから……頑張りました』
デュエルピースの理解しがたい目的と、愛情の表現方法とは裏腹に、昨日の奇妙なサレンダーから始まったこのデュエルのすべてが、周到な計算の上に成り立っていたのだと気付いて、アズは愕然とした。
『さあ、ディスクを見てください。デッキが残っているでしょう? それを新たにデッキとして、アナザーデュエルをするんです。このデュエルだけは、だれにも邪魔されない、人間の世界とは別の……「アズ」の中で戦いたかったから、あなたにここへ来てもらいました』
「ここは……人間の世界じゃない……?」
『そうです。夢とうつつの間に揺蕩う……悪夢の世界へようこそ、アズ』
闇アズサがディスクに魔力を込め、起動させる。
「ここから出るには、あなたに勝つしかないようですね……」
アズも対応して、ディスクを起動した。
『「デュエル!」』
「アズ」の声が、再び重なって、神秘的な響きが紡ぎだされた。
【決闘内決闘開始 闇アズサvs小鳥遊アズサ】
* * *
呆然と立ち尽くす委員長と白獅子の元へ、バイクで乗り付けたナコとガーネットが駆け寄った。
「オイ! アズはどうした! 委員長!」
「あの球体に……取り込まれた」
「なッ! どういうことだよ!」
『どうもこうも、シャアラの召喚を許したんでしょ。アナザーデュエルが始まっちゃったんなら……もうお手上げよ』
ガーネットが苦々しげに吐き捨てる。
『ガーネット……あのデュエルピースは一体……』
『瞳をやられたのね……ルーキー君、あんた、あいつに利用されたのよ。あ
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