デュエルペット☆ピース! 第3話「英雄超克」(後編)
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アズ
「罠カード、オープン! 《聖なる鎧―ミラーメール―》!」
振り下ろされた英雄の鉤爪が、罠カードによって発生し、魔剣士を庇うように割り込んだ光り輝くエネルギーに止められる。次の瞬間、鉤爪が撃ち込んだ衝撃が、そのまま跳ね返されてくる。本能的に危機を感じ取って、ガーネアイズが飛び退る。輝くエネルギーが魔剣士の身体を包み込み、透き通った鏡の鎧を形成していた。
ACTIVATE!
《聖なる鎧―ミラーメール―》
アズ
「ミラーメールは、相手モンスターが攻撃宣言した時、攻撃されるモンスターを相手と同じ攻撃力にする! これでデュエルナイト・セイバーはあなたと同じ力を得ます!」
《デュエルナイト・セイバー》:2500→4300
ATTACK!
《DP. 01 柘榴瞳の亜英雄》ATK:4300 ⇒ 《デュエルナイト・セイバー》ATK:4300
アズ
「さらにORUを1つ使用し、フェアリー・オーラを使用!」
ナイト
『攻撃力の同じモンスターは相打ちとなるが、これでデュエルナイト・セイバーは破壊を無効にできる! 破壊されるのはお前一人だ! デュエルピース!』
大剣のまとう光球が炸裂し、魔剣士に更なる力を与える。鏡の鎧がORUの光を反射して、壮麗な輝きを身にまとった魔剣士が、大剣を頭上に振りかぶる。唐竹一刀のもと、英雄を斬り捨てようとする体勢。
ガーネアイズ
『このッ……くそアマァァァッ!』
逆上した英雄は、鉤爪を振りかざして魔剣士に襲い掛かる。右の鉤爪、大振りの一撃に対し、魔剣士は自身の攻撃態勢を機敏に解いて反応し、一閃をかわす。英雄が身体全体を捻って、左の爪での第二撃を繰り出す。一撃目の後の隙を潰そうとしての連続攻撃だったが、それこそ魔剣士の狙いだった。
剣たる少女の真紅の瞳がぎらりと輝き、打ち下ろされる鉤爪を止めるどころか、逆にそちらへ向けて大剣を打ち上げた。急場しのぎの英雄の第二撃は、地に足を着けずに放った分、重さにかけている。それに対して、大地からせりあがる大剣の一撃は、鉤爪を難なく叩き返し、英雄の身体ごと打ち上げた。
ガーネアイズ
『シィッ!』
もはや小手先の攻撃では勝てない―――頭では英雄にも理解できていたが、それでも感情が付いて行かず、がむしゃらに鉤爪を振り回す。大剣が全てその攻撃を受け止め、いなし、返してくる。高速で斬り結びながら、少しずつ、ガーネアイズが押され、後ずさっていた。
デュエルナイト・セイバーが徐々に切り返しの速さを釣り上げていく。両の鉤爪を防御のために総動員してもなお、魔剣士の斬撃の速さについていけず、とうとう摩天楼のビルの一角、袋小路に追い詰められる英雄。
魔剣士が頭上から一直線、大剣を振り下ろす。もはや英雄に避ける余裕はなく、両の鉤爪を交差
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