デュエルペット☆ピース! 第3話「英雄超克」(後編)
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。摩天楼の中に差し込む月明かりに、流麗な足取りで歩み寄ってくるでペルシャの姿が映し出されていた。
ガーネアイズ
『ガーネット……まじィ?』
ガーネット
『久しぶりね。相変わらず変態なんだから。反吐が出るわよ』
ガーネアイズ
『ちょっと……それが昔のパートナーに対する言いぐさなワケェ?』
ガーネット
『昔のパートナー? ずいぶん意訳したもんね、あんたとワタシは―――』
ガーネアイズ
『はいはい、ややこしいコトは言いっこなし。ま、こうして復活記念のデュエルも華々しく勝利で飾ったし、またこれから一緒にデュエルしようよォ。もっとちゃんとした器の身体見つけるからさ!』
ガーネット
『冗談言わないで。ワタシはもうパートナーは持たないって決めてるんだから。それに……寝ボケるのは勝手だけど、デュエルはまだ終わってないわよ』
ガーネアイズ
『へ?』
ガーネットの視線の対象が自分を離れ、後方に移っていることを感じたデュエルピースは、落命したはずの少女の方へ向き直り―――その認識が誤りだったことに気付いた。
アズが、立っている。折れた右腕をだらりと下げ、右の乳房の下部に空けられた穴を残る左手で押さえながら、今にも途切れそうな弱々しい息遣いで、それでも立ち上がっていた。あからさまな激痛に顔をゆがめ、口元から胸にかけては吐血で真っ赤に染まり、目の端からぽろぽろと涙がこぼれている。
アズ
「ぁ……っくぅ……ぅ……!」
ガーネアイズ
『な……なんでェ! なんで生きてんのよ! ライフだってゼロに……!』
そこで、思い当った。少女を痛めつけたことに満足して、ライフポイントの推移の確認をすっかり忘れていたことに。ガーネアイズが目を凝らすと、アズの周囲に胞子状の白い綿のようなものがいくつも浮遊しているのが見て取れた。
ガーネアイズ
『なんだありゃ……雪……いや、綿……?』
ナイト
『アズは手札から《ワタポーション》のモンスター効果を発動していた。このカードは相手がダメージを与える効果を発動した時、手札から捨てることでそのダメージを半分にする事ができる!』
叩き伏せられていた白獅子が起き上がり、発話もままならないパートナーに代わって顛末を説明する。
ガーネアイズ
『ダメージ半減……ってことはァ!』
ACTIVATE-CHAIN!
チェーン1―――《DP. 01 柘榴瞳の亜英雄》:4300ダメージ
←チェーン2―――《ワタポーション》:効果ダメージ半減
ガーネット
『これであの子が受けるダメージは4300の半分、2150になったってわけね。そして残るライフは―――』
・アズ LP:2200→50(−2150)
ガーネアイズ
『んなッ!? そんなギリギリでェッ!!』
ナイト
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