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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第3話「英雄超克」(後編)
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引き抜いた。魔剣士の胸から鮮血が噴き出し、致命的なダメージに実体を維持できなくなって、爆散した。
 エースモンスターの敗北。アズが初めて味わう悲劇であった。強烈な絶望感にとらわれ、その場から一歩も動けなくなる。
 対するガーネアイズは、幾度もヒーローたちの攻撃を阻んできた仇敵をとうとう屠り去った高揚感からか、天に向かって吠え猛った。そして、次の標的―――アズを鋭い視線で貫く。もはやアズは蛇ににらまれたカエルも同然だった。

ガーネアイズ
『心配なさんなァ! すぐしもべの後を追わせてやるよ! ガーネアイズの効果発動! 相手モンスターをバトルで撃破した時、ORUを一つ使うことで、あたしの攻撃力分のダメージを与える!』
ナイト
『これは!? ダメージ量が相手モンスターの攻撃力に依存していたフレイム・ウィングマンと違って、常に高ダメージを叩き出せる効果! どこまでも攻撃一辺倒というわけか!』

 アンチヒーローが自身の周囲を浮遊するORUをわしづかみにし、握りつぶす。炸裂したエネルギーが、ガーネアイズに更なるパワーを与えた。

《DP. 01 柘榴瞳の亜英雄》ORU×2→1
《DP. 01 柘榴瞳の亜英雄》ATK:4000→4300

ガーネアイズ
『ORUのモンスターが墓地に落ちたことで、あたしの攻撃力は4300に上昇! これで……あんたは4300のダメージを喰らってジエンドォ!』

 やはり、挙動はアンチヒーローの方がはるかに速かった。アズがホーリーライフバリアを展開する間もなく、長く伸びた尾がしなり、アズの腹部を強打する。

アズ
「あ゛ぐっ!」

 衝撃が内臓を突き抜け、アズの体機能が一瞬停止する。ふわりとアズの身体が浮き上がり、地面に叩きつけられる―――よりも早く、ガーネアイズが飛来し、腹部に拳の一撃を叩きこむ。ナナコが憑りつかれた直後に入れられた拳打とは、段違いの破壊力があった。

―――ごぼっ

 苦痛の悲鳴よりも先に、逆流した胃液の塊が、アズの口から吐き出された。地面に広がった吐瀉物の中には、半分赤い色が混じっている。
 崩れ落ちるアズを、やはりアンチヒーローがその寸前で掴み起こし、自分の膝にもたれさえるようにして無理やり立たせた。背後に回って片腕をアズの首に回し、締め上げる。気管が詰まり、激痛がアズの胸を襲った。

アズ
「……あ゛っ……かぁ……ぁ……」

 目を見開いたアズの全身が小刻みに痙攣し、口の端から血混じりの涎がたれる。助けを求める右手が空中に伸ばされるが、当然それに応えてくれる者はいない。

ガーネアイズ
『このままシメちまうってのも……芸がないねェ……そうだ!』

 気管の拘束が解かれる。アズの肺が必死で酸素を取り込もうとするその隙に、天に向けて伸ばされていた右
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