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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第3話「英雄超克」(後編)
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の2度のデュエルは、どちらも君ばかり苦しませて、重荷を背負わせてきた……だから、これからは私も一緒に背負わせてほしいんだ。そのほうが、私もうれしい』

 同じ痛みに耐えながら、微笑みをかわしあう二人の姿に、ガーネットは不思議と充足感を覚える。だが、暗がりに血塗れで微笑むアズの姿は、少々おどろおどろしくもあり。

『ホラホラ、イチャつくのは後にして、アズちゃんとっとと手当するわよ! ワタシが特別に治癒術かけてあげるから! あとルーキー君は毛布もってきなさい。二枚!』
『毛布……と言われても、そんなもの何処に?』
『どこでもいいから、ひとっ飛びして転移術で取ってきなさい。夜空の下で女の子2人、身体冷やしたら大変じゃないの。アズちゃんなんか、体温下がると本気で危険なんだからね!』
『それはそうですが、私も体力が……』
『ぁによ。アズちゃんはあんなに頑張ったのに、隣で見てただけのあんたは音を上げるっての?』
「あ、あの……ガーネットさん、あまりスパルタなことは……教育上よろしくないとも言いますし……」
『い、いや! 確かにガーネットの言う通りだ! 今すぐ取ってくる! すぐに転移術で送るので、受領の用意を願います、ガーネット!』

 満身創痍のはずの白獅子が、浮遊術を使って飛び出していく。残されたアズは呆気にとられるばかりだったが、ガーネットはそんなアズに向けて、ぱちりとウィンクを飛ばした。

『男なんてバカよね。女の子のためだって焚き付ければすぐ飛んでいくんだから。これから、ちゃんとあいつを飼い馴らすのよ、アズちゃん』
「は、はぁ……」

 ガーネットの治癒術の光に包まれながら、ひとまず苦笑いするしかなかった。

『あ、それから、アズちゃん』
「はい、なんですか? ガーネットさん」
『ガーネット「さん」はいらないわ。ワタシ自分の名前には自信があるの。余計なモノくっつけないで、名前だけで呼んでね』
「……はい、ガーネット」

 満足のいったペルシャがもう一度ウィンクを飛ばす。自然とアズも笑顔になった。


                     *     *     *


 数分の後、ガーネットの足元に光り輝く魔法陣が展開し、そこから毛布が二枚飛び出した。遠方のものをワープさせる術で、ナイトが送ってきたものらしい。毛布に値札が付いているのを見てアズは顔を青くしたが、この際だからと倫理観をかなぐり捨て、おとなしく毛布にくるまって治癒術を受けることにした。もう一枚は、すぐ隣で眠っているナナコにかけてやる。
 さらに数分の後、空から転がり込むようにして白獅子が帰還する。治癒術の使用、デュエルのダメージ、浮遊術に転移術の連続使用が累積して、相当体力を消耗しているらしく、肩で息をしていた。しかしそれでも、無理や
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