デュエルペット☆ピース! 第3話「英雄超克」(前編)
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イ》!』
FUSION SUMMON!
《E・HERO フェニックスガイ》ATK:2100・☆6
赤き体に一対の翼を備え、鉤爪を震わせる炎のヒーローがフィールドに降り立ち、フレイム・ウィングマンと並び立つ。まったく同じ元素から構成されていながら、姿形も能力も全く違う。異なるのは加工と生成の方途―――まさに錬金術であった。
アズ
「また融合モンスターが増えた……せっかく融合サーチャーのフォレストマンを倒したのに、融合を自分の手で引き当てるなんてっ……!」
ナナコ
『これよこれ……これがデッキが応えてくれるってことなのさァ! ひよっ子のあんたは経験ないかもしれないけどねェ、真のデュエリストには、デッキは必ず応えてくれる! 共に戦う仲間を、ヒーローは決して放ってはおかないのさ! しょせん主従関係でしかないあんたのデッキとでは、無理な芸当さね!』
ナイト
(く……悔しいがこのデュエルピース……人格はともかくデュエリストとしての気概はすさまじいものがある……!)
ナナコ
『さらに取って置きだ! あんたに教えてやるよ! ヒーローにはヒーローの戦う舞台ってもんがあるのさァ! フィールド魔法《摩天楼―スカイスクレイパー―》を発動!』
ACTIVATE!
《摩天楼―スカイスクレイパー―》:フィールド魔法
―――ジジッ、ジリィっ!
発動宣言とともに、空間が焼け付くような電子音が鳴り響き、続いて特設ステージがぐらぐらと揺れる。地響きとともに地面から幾棟もの高層ビルが筍のごとく生えだし、あっという間に高層ビル群が二人のデュエリストを取り囲んだ。突然のフィールドの変化に圧倒されるアズ。
ナイト
『フィールド魔法まで使えるとは……!』
アズ
「これが……フィールド魔法……」
ナイト
『ああ。空間そのものを作り替え、自分に戦いやすいフィールドを作り出す大がかりな魔法だ。摩天楼はヒーローの戦闘能力を格段に上げる効果を持つ……!』
ナナコ
『バトルフェイズだ! フレイム・ウィングマンでデュエルナイト・セイバーを攻撃!』
アズ
「なっ……フレイム・ウィングマンの攻撃力のほうが低いのに……?」
ナナコ
『それは……どうかな!』
攻撃命令を受けたフレイム・ウィングマンが天高く飛翔し、摩天楼の中、ひときわ高い中央のビルの頂点に立って、満月をバックに力を高める―――ビルを蹴ってヒーローが跳躍し、待ち構える魔剣士に向けて重力に任せて急降下を始めた。
ナナコ
『摩天楼のフィールドは、ヒーローが自分より強いモンスターに攻撃する場合、攻撃力を1000ポイントアップする! これでフレイム・ウィングマンの攻撃力は!』
《E・HERO フレイム・ウィングマン》ATK:2100→3100
ATTA
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