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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第2話 「聖職」(後編)
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イト・セイバー》で連続ダイレクトアタック!」

 魔剣士が、二振りの剣を振りかぶる。薄幸の美少女への攻撃のために、アズのフィールドに吸い寄せられてしまった衛士の立ち位置は、魔剣士から見れば的もいいところであった。魔剣士はアズの剣であり、アズの怒りは剣の力となる。魔剣士の眼光が鋭さを増し、そのまま右の剣を一閃させる。

―――さんっ

 あまりにあっけない音だった。まるで雑草を鎌で刈り取るような軽快な音とともに、衛士の両手首は斬り落とされ、十本の指を連れたまま地面に転がった。
 えっ?―――という戸惑いの声は、向かい合う2人のデュエリスト両者の口から同時に発せられたものだった。斬った少女も、斬られた男も、その結果を全く予想していなかったのだ。ただ、剣たる少女のみが、冷たい目で敵を見下ろしていた。
 地面に落ちた左手の薬指、永遠の誓約の証である指輪が、きらりと光る。永遠を切り捨てたのは男だったが、誓約そのものを斬り捨てたのは間違いなくアズだった。

アズ
「そ、そんな……ほんとに……」
ナイト
『いくらダイレクトアタックとはいえ、切断するほどの力が出るとは……しまった! アズはもう「連続攻撃」を宣言してしまっている!』

《デュエルナイト・セイバー》ATK:2500→衛士

・衛士 LP:4000→1500(−2500)

 衛士が、遅れてやってきた痛覚に耐えかねて絶叫しようとした、その一瞬前に、魔剣士の二度目の斬撃が襲った。

―――じゃぎゅぅ!

 先程よりもかなり鈍く、生々しい音。

アズ
「だ、だめっ! やめなさい!」

 主の声に魔剣士が振り向いた瞬間、衛士の頭部が胴体から離れ、アスファルトの上に転がった。

《デュエルナイト・セイバー》ATK:2500→衛士

・衛士 LP:1500→0(−2500)


                   【決闘終了 勝者:小鳥遊アズサ】


 両手首と頭を失った中年男の左腕、扱う指のないまま残されたデッキの中から、デュエルピースが飛び出し、光の粒子となってナイトの瞳に吸収されていく。デュエルピースの回収が終了すると同時に、アズのデュエルフォームが消失してもとの制服姿に戻り、魔剣士と薄幸の美少女も姿を消した。
 後に残されたのは、無残に四分割された衛士の遺骸のみ。

「これ……わたしが……?」

 当然だった。斬ったのは彼女の剣なのだ。頭では分かりきっていることだが、問わずにはいられない。ナイトは一瞬ためらうも、覚悟を決めて話し始めた。

『デュエルで生み出される物理的な力は、ダメージの数値と、デュエリスト自身の力によって生み出される。つまり攻撃力の高いモンスターで攻撃するほど物理的にも強力なダメージを与えるし、そもそもデュ
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