デュエルペット☆ピース! 第2話 「聖職」(前編)
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の墓地のカードは計12枚、そのうち攻撃力1500以下のモンスターはなんと8枚、よってぇ! 8体の死せるモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!』
衛士のディスクに吸い込まれていたモンスターカードが一気に吐き出され、八つの光球となって渦を巻く。その渦の中心に、衛士が右腕を突っ込む!
ナイト
『な、なんだ!? 完成したオーバーレイ・ネットワークに自分の腕を……モンスターを召喚するんじゃないのか?』
衛士
『いいえ、現れるのはもちろんモンスターですよ! ただし少し変わり種のねぇ! その力を顕現せよ! 《DP. 02 紫水晶の革命指輪》(デュエルピース・ツー アメジスト・レヴォル・リング)!!』
八つの光球が形成した光の渦の中心から、衛士が右腕を引き抜く。同時に渦が爆発し、紫炎のオーラに包まれる衛士の身体の周囲を、さらに八つの光球が周回して防御壁となす。力の奔流の中心は、デュエリストたる衛士ではなく、その右手薬指の指輪であった。
《DP. 02 紫水晶の革命指輪》ATK:0・☆10・ORU×8
ナイト
『そうか……そういうことだったか!』
アズ
「ど、どういうこですか?」
ナイト
『奴のデュエルピースの正体……奴がずっとつけていたあの指輪だったんだ!』
アズ
「指輪がデュエルピース……そんなことってあるんですか!?」
ナイト
『ああ……13のデュエルピースはそれぞれいろいろな形態をとって現れる……昨日の竜のような怪物の姿であることもあれば、あのような装飾品の場合も……それにカードの種類としては、あの指輪もモンスターには違いない。つまり……あれは「生ける指輪」とでもいうところか』
アズは、今朝の列車内で臀部に感じた手の感触に、一点だけ硬質な金属のそれがあったのを思い出す。
アズ
「あの感触は指輪……デュエルピースのもの……?」
ナイト
『私は大きな勘違いをしていた……奴は今までデュエルピースを隠してなどいなかった……それどころか常時デュエルピースを装備し、力を高めていたんだ!』
衛士
『ふふふふ……ははははは! 力が高まる……みなぎるゥ!』
紫炎のオーラに包まれた男の瞳に狂気の光が宿り、濃い紫色に変色していった。右手に嵌めた指輪が、そのまま眼球に乗り移ったような有様であった。
・衛士(手札3 LP:4000)
《DP. 02 紫水晶の革命指輪》ATK:0・☆10・ORU×8
・アズサ(手札4 LP:3700)
《ガガギゴ》ATK:1850・☆4
<後編へ続く>
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