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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第2話 「聖職」(前編)
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ら射出されたエネルギーの波動が虹のバリアと衝突した。衝突と同時にフィールド全体が大きく揺れ、火花が散る、が―――

アズ
「ムダです! 攻撃は聖なるバリアによって、全て先生のフィールドにお返ししますっ!」

 バリアの表面がぎらりと光り、攻撃波動が拡散し、何本もの光の帯となって方向を変え、衛士のフィールドに降り注ぐ! 跳ね返された光の奔流に飲み込まれ、攻撃を放ったロボットと、イバラのモンスター2体が次々と爆散していった。

ナイト
(前回の《死者蘇生》といい、今回のミラーフォースといい、これほどパワーのあるコモン・スペルを初期デッキから使えるとは……やはり、アズのデュエリストとしての潜在能力は並外れている……!)

衛士
『ぐぎゃぁっ! 私のモンスターが全滅とはァ!』
アズ
「やりました! これで一気にわたしが有利です!」
衛士
『おのれぇ……おのれぇっ!』

 衛士が頭を抱え、膝をつき―――そしてすぐに立ち上がると、顔を上げ、アズに向け舌を出した。優位を確信していたアズは、教師の二重の豹変に意表を突かれる。

衛士
『なぁんてね。いやぁ、先生ェ驚きましたよ。あなたがこれほど強力な罠を使ってくるとは。かわいい顔をしてやることがえげつない!』
アズ
「な、何を悠長なことを……先生のモンスターは全て破壊されたんですよ!」
衛士
『ふふ、あなたこそ、もう忘れたのですか? 先生ェがわざとカードを墓地にため込んでいたことを。あなたはミラーフォースで私のモンスターを一気に3体も墓地に送った……つまり先生ェの墓地肥やしの手伝いをしたことんいなるのですよぉ?』
アズ
「そ、そんなっ……!」
衛士
『そしてぇ! 《カードガンナー》の新たな効果発動! このカードが破壊された時、デッキからカードを1枚ドローする! くくくぅ! 先生ェ感じますよぉ、このドローが勝利をもたらす一枚だとね!』

 デッキトップのカードを掴んだ衛士の右手が、ほのかに紫色の炎に包まれる。その紫ごと、中年男は一気にカードを引き抜いた。引いたカードを確認する事すらせず、頭上に掲げる。次の瞬間カードから紫色の光が怒涛の勢いであふれだし、中年男の身体を取り巻いて紫炎のオーラを形作る。

衛士
『来た来たキタァ! さあおいでませ、デュエルピース! このカードは、自分の墓地に10枚以上のカードがある時、墓地の攻撃力1500以下のモンスターを全てORUとして特殊召喚できるぅ!』
アズ
「じゃ、じゃあ墓地にカードをためて……それだけじゃない、攻撃力の低いモンスターばかりを使っていたのも、すべてはデュエルピース召喚の条件を整えるために……!」
衛士
『その通りですよ! 気づいてくれて先生ェうれしいでぇす! ま、気づいたところでもう遅いけどねぇ! 先生ェ
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