デュエルペット☆ピース! 第1話「転校生ふたり」(後編)
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てェぇっ!』
アズ
「バトル! デュエルナイト・セイバーでフルムーンアイズを攻撃!」
《デュエルナイト・セイバー》ATK:3500→《DP.06 満月瞳の白竜》ATK:3000
魔剣士が剣を手に、白き竜へ向けて駆けだす。竜が白の火炎を吹き出して応戦するが、縦横無尽に駆け巡る魔剣士のあまりの俊足に、炎が追い付けない。白炎を風に巻きながら、竜の周囲を回り込むようにして距離を詰めていく魔剣士。
不意に、魔剣士が不敵に微笑み、白竜の正面に躍り出た。好機と見た白竜はありったけの力を火炎に込めて放射する。押し寄せる炎。しかしそれが魔剣士に届く寸前、魔剣士の姿が竜の視界から消失する。驚きに竜の炎の軌道が乱れるのと、上空に跳んだ魔剣士が、朝日をシルエットに身体を捻り、剣を振りかぶったのが同時であった。頭上から攻撃態勢のまま垂直に落下してくる魔剣士に、未だ地上へ向けて炎を吹き続ける愚鈍な竜が対応できる訳がない。
垂直の刺突ではない。竜と交差する一瞬、魔剣士は空中で華麗に回転する。その一閃の正体を、主たる少女はこう呼んだ。
アズ
「……セイバー・フラッシュ!」
―――ざんっ―――たぁんっ!
斬撃に続いて魔剣士が着地する音は、大剣の重量を感じさせない軽やかさ。未だ白炎を放出し続ける白竜の首が、がくりと揺れる。一瞬の間。続けて、胴体から斬り離された白竜の首が、アスファルトに落ちる大きな音が響く。なおもその吐き続ける白炎がとうとう行き場を失って、地面に転がる首自体を焼き尽くす。
魔剣士が剣に滴る竜の血を払った瞬間、断末魔の咆哮とともに、わかたれた竜の首と胴体が、同時に木っ端微塵に爆発した。爆発の余波が女学生を襲い、その灰色のバリアを削り取る!
・ツキノ LP:4000→3500(−500)
ツキ
『みぎゃぁっ!』
終始狂気に染まっていた顔が、初めて苦痛にゆがむ。
ナイト
『よし! わずかだが奴にダメージを与えたぞ!』
ツキ
『け、けどォ! まだたかが……500ポイント程度! 残りライフ300のアンタが不利なのは変わらない!』
アズ
「……この瞬間! デュエルナイト・セイバーの効果と、墓地の魔法カード《決闘夜の序曲》の効果が同時に発動!」
ナイト
『同じタイミングでカードが連続発動した場合、チェーンが発生する!』
チェーン1:《デュエルナイト・セイバー》
→チェーン2:《決闘夜の序曲》
ツキ
『バカなァ! 魔法カードは使い切りのはず……! 使用して墓地に送られた後で別の効果を使える魔法だなんてェ……!』
ナイト
『チェーンが発生した時は、後に発動したカードから順に処理していくんだ。まずは《決闘夜の序曲》の効果を使えるぞ!』
アズ
「はい! 《決闘夜の序曲》でパワーア
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