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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第1話「転校生ふたり」(後編)
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大剣を振りかぶり、一回転して思い切り空中に投げ上げる。空中で高速回転する剣を、何者かがキャッチした。彼女の呼び出した、新たなモンスター・エクシーズが、主から受け取った魔剣とともに、着地する。
 それは、女性の姿をしている。腰まで届く長い銀紫の髪を風になびかせる様が、天使の翼のよう。端正な顔立ちの下半分は首に巻かれた赤いマフラーで隠され、マフラーの対端は左肩から下がり、これも風になびいている。上半身は主同様に白のブラウス、下は赤のロングスカート。足回りは黒のブーツ。それだけではおよそ戦闘用には見えないいでたちを、肌を隠す鎖模様が強引に引き締める。鎖帷子に包まれた全身を、さらに洋衣で包んだものと見え、締め付ける格子の奥にかすかな肌色が見え隠れする。右手には主から受け取った、一対の光球をまとわす大剣、左腕には主のディスクを模した白銀の篭手。瞳に宿るは魔と意思の赤色。
 魔剣士。そう呼ぶのがふさわしかろう、その姿。ところどころに主の装いの跡を残しながら、より異様に、華麗に、鮮烈に。魔剣士が、主と目線を交わす。確かな意思の疎通があったのち、魔剣士は向き直って斬るべき敵、白竜を見据えた。赤の眼光と乳白の眼光が衝突するが、白竜がたじろぎ、後ずさった。自身の畏怖を押し隠そうと、竜が咆哮して威嚇する。魔剣士は微動だにしない。モンスター同士の視殺戦の結果として、今この瞬間、デュエルの支配者が交替したことが示される。

アズ
「やっと会えました……わたしの剣」

《デュエルナイト・セイバー》ATK:2500・★4・ORU×2

ナイト
『これが……モンスター・エクシーズ……!』
ツキ
『こ、これがぁ……! けど! そのモンスターの攻撃力は2500! 攻撃力3000のフルムーンアイズには勝てない! せっかくのエクシーズ召喚も無駄に終わったわァ!』
アズ
「いいえ……わたしの剣の本当の力……見せてあげます! 手札より、魔法カード《決闘夜の序曲》(デュエルナイト・プレリュード)を発動!」

少女が再び手札の緑のカードを華麗な手さばきでディスクにセットする。

ツキ
『二枚目の魔法カード……今度は何をォ!』
アズ
「このカードはモンスター・エクシーズをサポートする魔法。フィールド上のORUを持つモンスター1体の攻撃力を、このターンの間1000ポイントアップします! 効果対象はデュエルナイト・セイバー!」

 魔剣士が大剣を天に向けて掲げる。天から緑の光が差して剣に収束し、あふれんばかりのエネルギーが稲妻となって剣と魔剣士を包み込む。

《デュエルナイト・セイバー》ATK:2500→3500・★4・ORU×2

ナイト
『攻撃力3500! これでデュエルピースを倒せるぞ!』
ツキ
『しぃィッ! 魔法でモンスターの攻撃力を上げるなん
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