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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第28話 初めての泥棒?水精霊はまたやった
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知出来る動物には、残念ながら効き目が無いと言って良いでしょう。そしてこちらは大丈夫とは思いますが、原作のメンヌヴィルの様に温度感知が可能なメイジにも当然効果がありません。後注意が必要なのが、風メイジです。私が居る事によって、空気の流れに僅かな狂いが生じます。これを感じ取れるメイジが居れば、見つかるのは決定です。そして私を見つけられる火か風のメイジが居れば、実力的にも勝つ事はまず不可能でしょう。

 後注意が必要なのが、魔法によるトラップですね。トラップの発見までは何とかなっても、師匠であるマリーニャさんが魔法の造詣に乏しかったので、解除の方に不安があります。魔法体系の違いもあり独学で勉強はしましたが、知識・経験共に不足しているのは否めません。

 次に屋敷中に関してですが、マギ商会に頼んで作った簡易見取り図が有ります。少し前に首になった使用人の証言を元に作りました。大体の造りしか分かりませんが、隠し部屋や隠し金庫の位置にだいたいあたりは付けてあります。

 ……さて、いよいよミッションスタートです。

 私は朝早く魅惑の妖精亭を出て、リッシュモンの屋敷に向かいます。屋敷の近くに身を潜めて、リッシュモンが出かけるのを待つ事にしました。暫く待つと、馬車がリッシュモン邸から出て来ました。精霊達と王が会合する時間を考えると、この馬車に乗っているとみて間違いないでしょう。

 私が進入路と脱出路の最終確認していると、リッシュモン邸から10人近い男達が出て来ました。その中の1人に、私は背筋が凍りつくような感覚を味わいました。そいつは、目元に大きな火傷の痕が有る傭兵風の大男でした。 

(まさか……いや、そんなはずは無いです。アイツは魔法研究所(アカデミー)実験小隊を脱走して、今は傭兵をしているはずです。こんな所に居るはずがありません)

 私は必死にその可能性を否定しましたが、私の耳が嫌な事実を拾いました。

「メンヌヴィル隊長。今夜も夜通し警備しなきゃいねえんだ。よく眠れるようにコレ行きましょうぜ」

 確定。私が視界にとらえる男は、《白炎》のメンヌヴィルで間違いありません。軍を脱走した男が、何故堂々とこんな所に居るのでしょうか?

 私は忍び込むのを中止しようと思いましたが、声を出した男が杯を傾ける仕草をしています。メンヌヴィルは、笑いながら頷いていました。話の内容から推察するに、夜勤明けに飲んでさっさと寝ようと言う事らしいです。

 私はメンヌヴィル達が十分離れたのを確認してから、インビジブルマントを被りました。庭には警備用に訓練された犬が居るので、マントを被ったまま正門をフライ《飛行》で飛び越え、そのまま2階のバルコニーに着地します。

(よし。先ずは上手く行きました。気分はUの蛇の人です。でも、|ステルス迷彩《
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