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鉄槌と清風
11部分:11:八神家(夜)
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何でひっぱるんだ」

 「このまま、はいりましょうね」

 「いや、一人で入れるから」

 「子供は遠慮しないんですよ」

 そんな台詞と共に、風呂場に消えて行く。

 「ヴィータ、お風呂先入ってええよー」

 「はやてはどうすんだ?」

 「わたしは、シグナムがいれてくれるて…暑いし、お風呂上がりのアイスは美味しいで?」

 「そっか、んじゃ先はいるな」

 と、ヴィータが扇動されている事を良彦はしらなかった。
 一方、風呂の中では…

 「頭とかは一人でできるってば」

 「まぁまぁ、いいじゃないですか、はいお湯かけますよ」

 「うぷ…ぷぁ、って、背中は大丈夫だって」

 その後背中を洗われ、湯船に入れられ、シャマルも入ってくる。

 「って、何を?」

 「何って、大きいお風呂だから、大丈夫ですよね?」

 「いや、そういう問題じゃないっ!」

 「あいすーっ、アイス」

 「げぇっ…この声は」

 がらっと風呂の扉が開き入ってくるのは、タオルを持ったヴィータ…当然、隠しても居ないので丸見えで…

 「ちょ、まて」

 「…………よしひこっ!?」

 「あら、いらっしゃいヴィータちゃん」

 「何で良彦が入ってるんだ!」

 「シャマルさんにひっぱられたんだよ」

 「てか、こっちみんな」

 びしっと、タオルで良彦の顔を叩く

 「いって、てか、もうみてねーよ」

 「もうって、ことは見たんだな!」

 「……」

 お互い真っ赤になっている二人に

 「じゃ、私は先出ますね」

 といって、ささっとシャマルは出て行ってしまう。

 「ちょ、まてシャマル!」

 「なぁ、何で出て行く!」

 風呂場に残された二人は、真っ赤になったまま固まり。

 「…俺もでるよ、ヴィータはゆっくり入っとけ」

 「いいよ、もう…つか、こっちみんな…」

 ざばっと湯船に入ってくるヴィータ。

 「何はいってきてんだよ!」

 「こっちのほうがみえねーだろ!」

 背中合わせに湯船に浸かる二人……熱さか恥ずかしさか、どっちか、両方かで、真っ赤になって…結果、茹で上がりという名の、のぼせ状態が二人出来上がった。
 出てこない二人を、興味津s…心配して、見に来たはやてとシャマルによって発見され救出、直ぐに飲み物とアイスが振舞われた。
 さらに、この一件を仕組んだのがシグナムにばれ、はやてとシャマルはきっちりと絞られるのだが又別の話。

 「(今回も、ほとんど出番はなかったな)」
 とか、ザフィーラが一寸寂しそうだったようにみえるのは気のせいだろう。
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