暁 〜小説投稿サイト〜
デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第1話「転校生ふたり」(前篇)
[10/17]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
召喚によってフィールドに呼び出すことができる』
アズ
「で、では……《サンライト・ユニコーン》を攻撃表示で、しょ、召喚!」

 少女がカードをディスクに設置すると、カードが発光し、青のオーラをまとうユニコーンが、光の中から姿を現して、主を守るように立ち、嘶く。

《サンライト・ユニコーン》ATK:1800・☆4

アズ
「ほ、ホントに出た……」
ナイト
『ひとまず、これで君のターンを終了しよう』
アズ
「え? モンスターを呼んだのに何もしないんですか? 攻撃するとか」
ナイト
『先攻となったデュエリストは、1ターン目は攻撃できない。相手のフィールドががら空きの状況で攻撃するのは、先攻が有利になりすぎてフェアじゃないからね』
アズ
「フェアって……本当にゲームなんですね、これ」
ナイト
『もちろんだ。幸い、君の召喚したモンスターは攻撃力1800。下級モンスターとしては高めの数値だ。きっとそう簡単には倒されない。これで相手の出方をうかがおう。私達には情報が不足している。あの白の竜がデッキにいること以外、奴がどんな戦術を使ってくるか、全くわからないからね』
アズ
「慎重に行くんですね。わかりました。これでわたしのターンを終了します!」

・アズサ(手札5 LP:4000)
《サンライト・ユニコーン》ATK:1800・☆4
・ツキノ(手札5 LP:4000)


<ターン2 ツキノ>
ツキ
『やっと終わったのね……! 時間がないのに……私のターン!』

 女学生が猛烈な勢いでデッキからカードをドローする。1ターン前の少女とは対照的に、一切の迷いなく、流れるようにカードをディスク上に展開した。

ツキ
『私は! 手札より《バイス・ドラゴン》を特殊召喚!』

 大顔にさらに不釣り合いなほど大きな顎をした黒竜が、飛び跳ねるようにして女学生のフィールドに現れた。

ツキ
『このカードは相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる! この効果で特殊召喚したバイス・ドラゴンの攻撃力と守備力は半分になる』

《バイス・ドラゴン》ATK:2000→1000・☆5

アズ
「攻撃力1000……これならわたしのユニコーンは倒されませんね!」
ナイト
『いや、バイス・ドラゴンをフィールドに呼んだのは、あのカード自身の効果による特殊召喚だ。奴はまだ、通常召喚によってモンスターをフィールドに出すことができる』
アズ
「え? じゃあもう1体出てくるんですか!?」
ナイト
『1体増えるだけならまだいいが……』

ツキ
『さらに私は! 《バイス・ドラゴン》をリリース!』

 女学生が新たに手札のカードを1枚、天に向けて掲げた。するとフィールド上の黒竜、バイス・ド
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ